大雑把(2009.7.5)


 毎朝職場に来るヤクルトおばさんから、
ヤクルト1本と、野菜ジュースをもらう。
2つで、179円である。

先日、小銭入れに5円玉と1円玉がかなりあったので、
200円と、9円を払った。
 
『 はい、30円お釣り! 』 と、ヤクルトおばさん。
 「 どうも!」 と言って、お釣りは確かめもせず、小銭要れもしくはポケットに突っ込む。

しばらくして、
『あっ!』っと、ヤクルトおばさん。
私も気付かなかったが、30円ではなく間違って300円渡したのだ。
 「 あいた、しもうた270円損した。 何か、考え事でもしよったですか 」 と私。

飲み代の支払い、タクシー代のおつり等々、アッシは万事こうである。
いわゆる、大雑把である。
コインが1枚多かろうが少なかろうが、10円が100円に変わろうが、
そんな小さなこたぁ、どうでもいいじゃあないかとばかり、いちいち確認することはしない。

以下のような話しがある。
見合いをして、結婚を前提にうまく行っている若いカップルがいる。
あるデートの時、駅の切符販売機で、
二人分の電車の切符を買う時の男性の動作を見て、女性は
急激に付き合っていく気持ちが冷めたという。

その男性は、千円札を切符販売機に入れ、二枚の切符を手にし、
それから出てきた釣銭をいちいち確認したのである。

それを見ていた女性は、
  釣銭の硬貨を一枚一枚数えている男を見て、結婚後も、
 家計簿その他、金の出し入れにうるさいに違いない・・・・
 そんな神経質な男と一緒にやっていく気持ちになれない と思ったのだ。

アッシがもし女だとしても、そんな男はお断りである。
人が数えて渡したお釣りならまだしも、
機械がはじき出したお釣りである。
コンピュータも、機械も、人間も何も信用していないのだろう。


【 おおらかで、大雑把が何より。ナマンダブ 】

私は自称、人に呆れられるほど大雑把であり、
幸いにして、私がお付合い頂いている友人、先輩も
いい意味で、皆さんおおらかで大雑把である。
このことは、とても有り難いことである。


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