打率 0.368(2009.6.26)


 プロ野球のセ・パ交流戦が終わり、再びリーグ戦が始まる。
また、都市対抗野球も全国各地で予選が行われており、ぞくぞくと代表チームが決まりつつある。

プロ野球の、パリーグで打率 3割6分8厘で、現在、トップバッターである
東北楽天ゴールデンンイーグルスの草野大輔 選手。
彼はノンプロ時代、一時期だが私と同じ職場に居たことがあった。


【 草野内野手 】

シーズン中は、ほとんど職場には出てこないが、
シーズンオフになれば、午前中は所属の職場に出勤し、午後から練習となる。
朝、出勤してきた草野は、
 「 ○○さん(アッシのこと)、なーんか仕事はなかですかぁ 」 と、よく私に言ってきた。
普段は野球に専念させてもらっているので、せめて職場に出てきた時くらいは、
少しでも私にできる仕事があったら、やらせてくださいという、そんな前向きな姿勢があった。

昼になると彼らは、社員食堂で昼飯を食って、グランド直行となる。
私らの昼飯は、A定食とかB定食とか、その日によって違うが、
彼らの昼飯は、A定食+ラーメンとか、B定食+うどんとかで、
必ず1品多く、さすがにスポーツ選手らしく食欲旺盛だった。

草野は、そんなノンプロ時代に対戦したであろう、
当時シダックスの監督をしていた野村(現 楽天監督)さんから、
もうその当時から、並みの選手ではないと注目されていたようである。

私と一緒の職場に居た頃の草野は、まだ独身だったが、彼女はいますよと言っていた。
ノンプロから、東北楽天に指名されたとき、
年齢的にもやっていけるだろうかと思案していたようだが、
奥さんから 後で後悔しないようにあなたの思うとおりに決めたらいい と言われ
楽天行きを決意した・・・・・・・そんなドキュメンタりー番組を、当時の熊本ローカルテレビで私は見た。

バッティングに関して、私は一度だけ彼に聞いたことがある。
 「 草野、お前、打席に立つとき、次はストレートだ とか、ヤマをはってバットば振りよっとや? 」 と。

彼の答えは、
 「 いいえ、ただ来た球を打つだけですよ。」 というものだった。

スカイパーフェクTVの野球中継で、彼がヒットを打つのを見るたびに、
今でもそのことを思い出す。
頑張れ!草野!と、テレビの前でエールを送りながら。


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