山辺に向いて、山菜料理(2009.4.27)

 
 知人の実家は、九州山脈の高台にある。
熊本県は球磨郡の、五木の子守唄で有名な五木村である。

先日、その五木村でブロードバンドのひとつであるADSLのサービスが開始された。
それまで、ISDNを使っておられた知人の実家にも、
やっとADSLが開局したとのことで、知人と二人でインターネットの設定工事に行ってきた。

私の住む熊本市内から、車で2、3時間の旅である。
朝、9時半過ぎに出発して、到着は昼どきとなる。

数年前の、ISDN回線を利用したインターネットの設定工事の時もおじゃました。
その折も、昼頃到着し工事が終了したら、お昼ごはんをご馳走になった。

今回も、またまた有り難いことに、そのおいしいお昼ごはんをご馳走になった。

広い縁側の窓の向こうには、九州山脈が広がる。
その雄大な景色を眺め、おいしいお昼ごはんをいただくのだ。
こんな贅沢があろうか。


【 昆布、豆腐、厚揚げ豆腐、筍、蒟蒻、人参、里芋・・すごい、お煮しめだ! 】


【 芹のおひたし、胡麻和え・・・・ 私は、芹がこんなにうまいものだとは知らなかった 】


【 たらの芽、よもぎ、蕨、椎茸などなど・・・・・山菜の最高級天ぷら 】


【 山女の甘露煮・・・これを是非食べたかったが、他の料理がおいしすぎて腹パンパン
              残念ながらご馳走になり損ねた。 】

その他、葉わさびのおひたし、蕨のおひたし等々、写真にはないが、
どれもこれも、ごはんがすすむおいしいものばかり。
日本酒でも飲めれば、最高だろうなと思ったものだ。
あまりのおいしさに、ついつい食べ過ぎてしまった。

これらの料理は全て、
知人のお姉さんと、お母さんのお二人で、
数日前から料理の仕込みから、多大な手間をかけて
作ってくださったのだ。
さらに有り難いことに、お煮しめ、芹の胡麻和えなど、
たくさんお土産にいただいた。

誠にありがたく、
ほんとうにありがとう存じました。


とても恐縮してしまったことには、
せっかくADSLでの、インターネット設定工事におじゃましたのだが、
交換局から、知人宅までの通信回線の距離が長く、ADSLのデータ通信の
リンクが確立できなかったのである。

通信回線のロスを極力抑えるために、
電話機コードを最短にしたり、保安器を短絡するなどしてチャレンジしてみたが、
結果的にはADSLのデータ通信のリンクが確立できなかったのである。

こればかりは如何ともしようがなく、
実に申し訳ないことでした。

やむなく、提供の通信会社に連絡をとり、元のISDN回線に戻すことになったが、
 『 いいよ。いいよ。 インターネットはしょっちゅう使うわけではないから。』
と、気を使っていただき、ありがたいお言葉をいただいた。
ありがとうございました。


最後になりましたが、
おいしいお昼ごはんをご馳走になりながら、目の前に広がる
九州山脈の雄大な景観を楽しみながら、思い出した歌があります。
「山辺に向かいて」という、岡林 信康さんの歌です。

           「山辺に向かいて」

 
♪ 緑に濡れている山 赤く燃えてる山
     白い眠りにつく山 いろんな色に 姿を変えて
    命は巡る 街から遠く そんな風に見えた

   山の雪は川に落ち 川は海に注ぐ
     水はいつか空の雲 流れるように 姿を変えて
   命は巡る 街から遠く そんな風に見えた

   無理やり冬を生きてた そんな気持ちがした
     何かをひとつの色に 閉じこめていた
   巡る命の 音が聞こえる そいつに乗れば 素敵なことだろう

   いろんな顔を見せてよ まだ見ぬ俺の
     たやすく決めつけないさ 自分のことを
   巡る命の 音が聞こえる そいつに乗れば 素敵なことだろう

   緑に濡れている山 赤く燃えてる山
    白い眠りにつく山 いろんな色に 姿を変えて 
   命は巡る 街から遠く そんな風に見えた
   雪は流れに 流れは海に 水は空の雲 ためらうこともなく  ♪


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