中学の同窓会 終わる(2023.5.23)


 新聞の投稿欄に、80歳を過ぎての同窓会の記事が載っていた。
後期高齢者も過ぎ、これで最後の同窓会という前提であったが、
いざ会が始まると参加者一同みな元気で、
 「今回が最後とはもったいない。次回も是非、開催しよう!」、、、『オーッ!』
とかなった旨の状況が投稿されていた。

同様に私のまわりでも、この6月21日(水)に開催された、
我が母校、島原市立第二中学校の同窓会が、
幹事一同の思惑は “今回の同窓会にて最後、、、” の予定であったようだ。
招待状にもそう書いてあった。
同窓会当日、アンケートを実施した結果、多数が “まだやれる!やろう!” という事になった。

まだ、我々は古希である。
とは言え、久しぶりに会う同窓生は、“だれもかれも皆、年取ったなぁ、、、、”
そんな感じであった。
しかし、それなりに皆な元気であったのが何よりもの救い。

会が進行し、酒もある程度入ったら、 “歌でも歌うかぁ、、、” となるだろうと思い、
常日頃、熊本での♪うたごえ広場♪で使っている音響機器を、
車に積んで持って行ったのだが、
おおかた予想はしていたとおり、結果的には
最後の乾杯前の、♪校歌斉唱♪ でのオケの出番がメインとなった。
そうは言いながら途中、2、3人の仲間が歌ってくれたのだが、
歌っている本人以外、誰も聴いていなかった。

3年1組から9組まであったクラスだったが、
当時の担任の先生方も、ほとんど鬼籍に入られて、
今回参加して頂いたのは、当時一番若かった先生(現83才)お一人であった。
その先生がおっしゃった事には、
 「・・・・・中学の同窓会をずっと開催しているのは、この学年だけですよ・・・・」と。
われわれ仲間どうしの友情、結束が固い証拠だ。



この同窓会の翌日、以前からお願いされていた熊本市内の老人福祉センターでの、
♪ボランティア童謡コンサート♪が午前中に予定されていたので、
昼12:00に始まった島原での同窓会は、参加したあと熊本-島原間のフェリーでの日帰りとなった。
翌日の午前中に、年に1回招待されているそのボランティア童謡コンサートの方が、
同窓会よりはるかに盛り上がった、、、、ってか(笑)
どちらも老人ばかりで共通しているし、、、、。

日帰り並びに、会場の音響担当などで、酒も飲めず、
料理もほとんど口にしなかった。
何はともあれ、久しぶりに会った友の顔は、みな懐かしく、
充実した時間を過ごせた。
何ケ月も前から、準備その他、調整の苦労をされた、
同窓会会長、幹事一同には、最大限のお礼の言葉を申し上げたい。



会の最初の乾杯前に、同窓の女性師範が詩吟を披露した。

 ふるさとの山に向かいていふことなし 
  ふるさとの山はありがたきかな   石川啄木


      古希     渡辺 岳神

 古希高風(こきこうふう) 心(こころ) 愈(いよいよ) 新たなり
 梅花(ばいか) 笑(えみ)を含んで 吉辰(きっしん)を報ず
 満堂潮夕(まんどうちょうせき) 瑞雲(ずいうん)集り
 自愛 更に期す 百歳の春



この日のために以前、島原二中の校歌(音源)、楽譜をお送り頂いた、
現 島原二中の教頭先生には、
 “おかげさまで、盛会裏のうちに同窓会が開催できた、、、” 旨
お礼のメールを差し上げた。



【 島原市内にそびえる眉山(まゆやま)。 手前は外港の海 】

島原へ 島原へと みなゆきたがる
  島原は やさしや土地までも


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