ああ、金峰山 (2016.2.13)
3日前の快晴の日。
朝の、犬との散歩の後、
あまりにもその天気の良さに、目の前にそびえる金峰山に登ろうと思い立った。
日頃の運動不足もあって、
きっと、金峰山の頂上で食べる弁当は美味しいだろうなあ、、、
そう思った。
【 白川河川敷から、金峰山を望む。 左の鉄橋は白川を渡るJR豊肥線。 】
金峰山の標高は、665mである。
早速、家に帰りリュックサックに以下の物を詰め込んだ。
・着替えの、シャツとパンツ、靴下、タオル。
・ペットボトルに入れたお茶。
お茶については、500mlのペッツボトル1本では足りないと思い、
350mlも1本追加した。
(結果的に、この2本のお茶できっちりだった)
3時間も歩けば、金峰山くらい登れるだろうと、
朝、9時半に家を出発。
3時間後の、昼12時半には頂上に立ち、素晴らしい眺望を眼下に、
とても美味しいお弁当が食べられるだろう。
自宅を出て、白川河川敷を北上、JR熊本駅を左手に見て、
細工町、新町を通り、段山経由、島崎の商店街を抜け、
叢桂園、三賢堂を左手に見て、
さあ、ここから少し上り坂になるという、岳林寺までたどりついた。
途中のスーパーマーケットで、昼食用に海苔ジャケ弁当も買った。
この岳林寺から、金峰山のさるすべりまでが遠い。
途中、道を間違えたかなと思うくらい道中が長かった。
【 登山道(林道) 】
岳林寺から、“さるすべり”の手前の「少年自然の家」までは、
上の写真のような軽トラックがやっと通れるくらいの林道が延々と続く。
【 これも登山道(林道)の途中 】
上の写真のように、竹林が続く箇所もあり、
思わず、かぐや姫がこの竹の中に居るのでは?
と思うくらいうっそうとしている。
【 登山道(林道)から、熊本市内を望む 】
うっそうとした林道を登っていると、ある一角から、ふいに視界が開ける場所がある。
そこからの眺めが、上の写真だ。
これとて、金峰山の頂上の景色からすると、まだまだの眺望である。
【 金峰山 少年自然の家 の前から、金峰山を望む 】
やっとの思いで、林道を抜け、「金峰山 少年自然の家」へたどり着いた。
そこから、目的地の金峰山を望む。
まだまだ、先は長い。
【 “さるすべり” の入口 】
自然の家から、“さるすべり”までも、数百mは歩かないといけない。
“さるすべり”とは、さるもすべるくらい急峻な坂というイメージで、
上写真の鳥居をくぐると、ほぼ一直線に伸びる急な登り道(さるすべり)が、頂上まで続いている。
あまりにも急な、この“さるすべり”が苦手という人には、普通の登山道もちゃんとある。
さてさて、この“さるすべり” の入口まで到着した時点で、
腕時計を見ると、既に昼の12時を過ぎている。
うへーっ!
ここから、さるすべりの坂を登るとしたら、
私の足では1時間はかかるだろう。
しかも、もうかなり疲れているし、下りの足が笑いそうである。
もう、ここで諦めた。 頂上まで上るのは別の機会にしよう!
この地点には、駐車場もあり、立派なトイレもある。
弁当を食べる前に、トイレに行ったら、なんと!
入口に、テープが張ってあって中に入れない。
案内板に、「水道が凍結しているため、使用を禁止します」とある。
まあ、男はそのあたりで立ちションすればいいが、
女の人は、“粋な姉ちゃん、立ちションベン” とも行くまい。
チラッと女性トイレの入口を見たら、使用禁止の札もテープも見当たらなかった。
意味が分からない。
近くに小さな神社があり、その脇で、
少しだけ汗ばんだシャツとパンツを着替えた。
平日のためか、ほとんど人の姿を見ない。
着替えが済み、近くの適当な場所で昼食を取る事にした。
腕時計を見たら、12時半である。
計画では、頂上に立っている時間だ。
【 木の切り株があり、ここで昼食。 弁当と、お茶。 】
途中のスーパーで買った、海苔ジャケ弁当は、
太陽の陽射しの中、実に美味しく頂いた。 お茶も美味しかった。
昼食の後、少し休憩し、13:30には、下山を開始。
案の定、下り道の、岳林寺に近くなった地点で足が笑い出した。
歩けない程ではないが、少し痛みすら感じる。
【 帰路、岳林寺の上の方に、墓地がある。 そこからの眺め 】
一部、墓の傍を歩く箇所があるが、ある墓を見て、おやっと思った。
墓碑の横に、短歌を刻んだ別の石碑が設置されている墓が2基あった。
たぶん故人が詠んだ短歌だろう、実に立派な歌が刻んである。実に風流だと思った。
写真を撮ろうかとしたが、人様のお墓の写真を勝手に撮るのは失礼だと思い、止めた。
普段、家の近くの白川河川敷を、1時間半くらいしかワオーキングしない私が、
今回は、上り下り含め、5時間以上歩いた事になる。
家にたどり着いたのは夕方になった。
その金峰山登山から、3日経った今日、やっと足がこわってきた。
次回は、“さるすべり”まで車で行き、そこから金峰山の頂上を目指す事にしよう。
手と足を、両方使わないと登れないような、急な坂なので、
きっと汗だくになるだろう。
そしたら、またきっと、美味しい弁当が食べられる。
今度は、弁当は自分でこさえて持って行こう。
その方がきっと、うまい!
参考までに
標高(約) 金峰山頂上:662m
さるすべり:416m
頂上を100%とした場合、さるすべりは63%という事になる。
まあまあ、頑張って登ったという事かな。