海上ドライブ(2014.11.23)
“勤労感謝の日” があり、三連休。
天気も良さそうなので、倉庫から“幸丸(ゆきまる:ゴムボート)” を
引っぱりだし、車に積み込み海へ行くことにした。
「最近の釣果」 No.288に記した、「餌なしの釣り」 よろしく、
柳の下に、2匹目のヒラメが居ないだろうか という目論見だ!
朝、5時だというのに、釣具の“ポイント”も、“ヤマツリ(山本釣具店)”も、
パーキングは、満杯である。 さすが、三連休!
なかでも、小さい子供さん(お兄ちゃんと弟)と、お母さん、お父さんが、ニコニコしながら、
車から降りて、お店に入っていく姿は何かしら微笑ましい。
きっと未来の太公望たちだ!
そんな微笑ましい光景を横目に、
アッシは、板氷(154円)のみを購入、クーラーへ放り込んで、
さあ、いざ海へ!!
長崎生まれの長崎育ちのせいか、
長く海を見ないと、落ち着かなくなる。
家から最も近いスロープは、宇土マリーナそばの漁港。
車で30分くらいで行けるので、最近はもっぱらここを利用している。
【 スロープから、“幸丸”を上げたところ。 】
朝、5時半、スロープに着いたら、まだあたりは薄暗く、、
人影は見えるものの、誰もまだボートを降ろしていない。
やおら、車からゴムボートを降ろし、電動ポンプで空気を入れ始める。
そうしているうちに、軽トラックや、車に接続したキャリーから、
プラスチックボートを降ろしだす人たちが現れた。
頼もしき、同類項の人たちだ。
軽く 「おはようございます」と挨拶し、それぞれに出航準備をする。
一番早く準備を始めたアッシが、一番最後の出航となった。
ゴムボートは、組み立てに時間がかかっていけねぇ。
さあ、餌無しの釣りの開始。
【 こんな感じで、餌木と、イワシに似たルアーで、トローリングをするのです。
】
港を出て、すぐにトローリングの開始。
すると、すぐに餌木を付けたほうのサオが曲がった。
こりゃあスゲエー! とばかり、リールを巻いたが、すぐにばれた。(ウーーン、残念!)
近くの堤防でも、短い竿で、餌木を投げている釣り人の姿が見えたので、
こんな浅い海でも、イカはいるだろうなぁ・・・・とと勝手に思い込む。
港から、ゆっくりゆっくり、三角(みすみ)の方角へ、トローリングを楽しむ。
ゆらゆら、ボートにゆられ超低速で流す。
ゆらゆら、ゆらゆらと、この安らぐような気持ちの良さは、いったい何なのだろう。
きっと、十月十日(とつきとうか)もの長い間、母親の胎内で
ゆっくりと揺り籠に、揺られた本能なのだろう。
しかし、それ以来、全くアタリ無し。
天気もいいし、風もおだやかなので、
「どうせ、釣れん! ちょっと、三角(みすみ)方面へ海上ドライブしよう!」
と叫び、船外機のスロットルを、80%ほどまでひねった。
風がないので、スイスイ滑空するね。
【 この写真は、昔、撮ってもらったもの 】
海上ドライブは、1号橋を越えて、三角港を過ぎ、維和、蔵々(ぞうぞう)の方まで行ってみた。
波が静かで、とてもなめらかな滑空である。
そういえば、先日のテレビ番組、「大改造!! 劇的ビフォーアフター」 という番組で、
天草の老舗旅館をリフォームし、素晴らしい住居と離れが出来たという件を思い出し、
海からその物件を見て見たいと思って、現地へ。
【 これこれ! この建物だ! 】
そう、先日テレビで見た物件、そのものだ! 海に面した素晴らしい建物だ。
真ん中の白い建物が母屋で、その右が離れ。
ボートで近付いてみると、離れの前の庭で、御主人らしき人が、
何やら日曜大工のような作業をしておられた。
海まで続く石の階段の上には、振り込まれたままの釣竿が置いてあった。
家の庭から、釣竿が出せる、その羨ましさ。
そんな感じで、今回はすがすがしい気持ちで、
海上ドライブを楽しんだ。
そこここの港の堤防には、必ず釣り人が何人かが居て、糸を垂れていたし、
陸側からは来るのが大変な、小さな綺麗な砂浜も、
海からだと、容易に近づけて砂浜で休憩できたりもする。
さてさて、あまり遅くなり、潮が引きすぎると、
スロープからボートを上げづらくなるので、昼過ぎには港へ帰港。
ホートを、撤収していたら、朝、挨拶したプラスチック船の2人も帰港してきた。
『 どうでか。 何か釣れましたか? 』と、聞かれたので、
「いやー、ルアーでイカとか狙ってみたんですが、さっぱり。ゼロですよ。」
と答えた。(本当は、実はあまりに天気が良かったので、ドライブば しよりましたぁ・・・と言いたかったが、
バカみたいと思われるのも嫌だし・・・)
「そちらは、どうでした? 大漁でしたか?」 と、聞き返そうと思ったが、
どういうわけか、言葉が出なかった。
清清しい海上ドライブの後で、気分が晴れ晴れしてたから、
野暮な事は聞くまいと、とっさに思ったからでした。
ボートと一緒に、釣具も片付けていると、
全然まじめに釣らなかったにもかかわらず、
いわしに似たルアーにも、鋭い歯型が残っていた。
きっと、水面をバシャバシャと小魚を追っていたサワラが噛み付いたのだろう。
こりゃー、もっとまじめに、ポイントを定めて釣れば
今後は結構、釣れるんじゃあないかなぁ・・と勝手に思い込んだものでした。