『ひかり号』と、『こだま号』(2012.1.25)


 歌手のさだまさしさんの、“さだのはなし” とい本に載っていた話しである。
さださんは、日夜コンサートで日本中を旅している。

東京駅から、新幹線『ひかり号』に乗り、大阪へ行く時の話しである。
出発前の社内アナウンス・・・・
 
「この列車、『ひかり号』新大阪行きです。こだま号ではありません。
   どうぞご注意ください。この列車、『ひかり号』新大阪行きです。
  東京駅を出発いたしますと、名古屋駅まで止まりません」 

 「次の停車駅は名古屋です。この電車『ひかり号』新大阪行きです。
   『こだま号』ではございません。どうぞお手元の乗車券、お確かめください」


どうして同じ事を、何度も何度もアナウンスするのだろうと、不思議に思っていると、

 
「本日、土曜の午後でございます。土曜日の午後になりますと、
   小田原、熱海方面へお出かけのお客さまが『こだま号』と間違えて
  『ひかり号』にお乗りになるケースが多々ございます。ご注意ください。
   この電車、『ひかり号』新大阪行きです。『こだま号』ではございません。
  東京駅を出発いたしますと、たとえどのようなことがあろうとも
   名古屋まで止まるわけにはまいりません。
どうぞご注意ください」



【 熱海あたりの温泉で一泊・・・ そんな旅行者多いでしょうね 】

面白いアナウンスをする車掌さんだなと思っていると、名古屋近くになって、    

 「間もなく名古屋ぁ、名古屋でございます。名古屋でお降りのお客さま、
   お荷物などお忘れ物のないように、そろそろご準備のほどお願い申し上げます。
  お出口、右側になっております。間もなく名古屋ぁ、名古屋に停車いたします。
   なお、出発前に私があれほど申し上げましたのに、熱海までおいでになるお客さま
  本日も2名さま、お乗りでございます。
申し訳ございません。名古屋までお連れいたしました。
   乗り換えのご案内をいたします。どこどこ方面にお出かけの方は、何番線においでください。
  どこどこ方面の方は、何番線へお出かけください。
   最後に、熱海にお戻りのお客さま、この列車、名古屋に着きましたら、
  どうぞ反対側のホームへお越しくださいませ。反対側ホームでお待ちになりますと、
   最初に入ってまいります列車、『ひかり号』です。その列車にお乗りになりますと、
  また東京まで止まりません


このアナウンスを聞いて、全16車両に乗っていたお客さま大爆笑だったとか。
その2名も含めて?


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