銀河鉄道999(2011.6.12)


 行き付けの店で、よくNさんと会う。
Nさんは、 『 うまい焼酎が手に入った 』 と言っては、
よく一升瓶を持って来てくれる。
そして、お店で他の客にふるまうのだ。
 『 こら、Nさんが持って来てくれなはったとよ。
   しっかり、うまかけん・・・』 とか言いながら、ママさんが
小さなグラスにその焼酎を店にいる皆なに注いでくれる。
私も、何度ご相伴に預かったことか。

そのNさんが、この7月で還暦を迎えられ、同時に会社を退職されるという。
それではと、そのお祝いも兼ねて、 「肥薩おれんじ鉄道の貸切イベント列車」に
乗って、みんなで飲もう! ということになった。
そして、お店のママさんは、
 『 はい、あなた幹事ね!』 と、私を指差して言う。

私も酔っ払っているので、 「 おう! やろう、やろう! 」と、
よせばいいのに、すぐ安請け合いするのである。

ポスターを作って店に張り出した。


【 左半分がポスター。 右半分は、参加者に渡すメモである。 】

イベントの詳細は、上のポスターとメモのとおりである。
八代駅出発で、水俣駅 折り返しの2時間強の列車の旅である。
ポスターの中に、「童謡歌い放題」という文字が見えるだろうか。
これは、我らが “気まぐれーズ” がオケをやります!ということだ。

さてさて、イベント当日、
列車内で、参加者に弁当を配ったり
ビールや、焼酎を出してくれる助っ人を、私の後輩2人に頼んだところ、
2人とも快諾してくれ、そして当日も実によく働いてくれた。

その助っ人の内の一人が、鉄道マニアであり、以下の写真を撮ってくれた。


【 出発前の、イベント列車。 車体に描かれた「銀河鉄道999」の版権がもうすぐ切れるという 】


【 出発前の車内。 助っ人が弁当を並べてくれた。 奥で準備をしているのが
  我ら、“気まぐれーズ” 童謡コーラスグループである。 】

この後、約40人が乗り込んで、早速カンパーイ! の後、
ワイワイと賑やかな場面になるわけだが、
ひょっとすると、愛人と一緒に参加している人がいるかもしれない・・・
そんな配慮から、賑やかな場面のスナップ写真は割愛する。



【 カンパーイ!後、30分くらいして、まず “気まぐれーズ” による、
   ♪高原列車はゆくよ♪ を、演奏。 】

走っている列車の中は揺れるので、座って演奏・歌うことにした。
同じ“気まぐれーズ”メンバーの、ナベちゃんがあらかじめ音楽データ
をファイルで作成してくれていたので、パソコンでそれを流し、
ギターの音を追加しカラオケとした。

「さあ、皆さん! お手元にある歌集の中から、どの曲でもいいですから
  歌いませんか。 気まぐれーズ が、エスコートいたします!」
てな感じで、参加したお客さんも、童謡やフォークソングなどを
たくさん歌ってくれました。
そして、気まぐれーズ もたくさん歌いました。

参加者、約40名。
八代駅を午後4時27分に出発して、到着 6時40分の
2時間強の列車旅であったが、あっという間に楽しい時間は過ぎ去った。
皆さん、ワイワイ言って、楽しく陽気に騒いで、楽しいひとときを過ごしてもらえた。

ところで、Nさんの還暦、退職のお祝いも兼ねて計画した、
今回のイベント列車での小旅行であったが、
実はNさん、この肥薩おれんじ鉄道の運転士なのである。
当然、その日は勤務はお休みでした。
ビール、焼酎でほろ酔い加減になったNさんは
カラオケで、♪北国の春♪ を声高らかに歌ってくれました。

列車が、終着駅の八代駅に着いて、
参加者が列車を降りてしまった後、
ママさんが言った
 『 アリャー! Nさんに、花束(小さなブーケ)と記念品ば渡すのを わすれとったあ!』 と。
結局、プラットホームの上で、ママさんがNさんに手渡したのでした。
それくらい参加者の皆さん、我を忘れて、ワイワイ わいわい、しこたま飲んだという事です。


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