振り返れば京都(2011.5.27)


 京都駅のホームに、私の乗った新幹線が
静かに滑り込むようにして停止した。
プラットホームに降り立った私は、
 「30年振りの京都だぁ・・・」 と呟いた。

30年前は、在来線だったので、京都駅の改札口を出ると、
東本願寺と、西本願寺の壮大な屋根瓦が
圧倒的な大きさで、目に飛び込んできたのを思い出す。


【 最初に目に飛び込んできた、ホテル・・・・・新幹線ホームにて 】

改札口を出て、駅の南側を河原町通りの方へ歩いて行った。
ナップサック一つしょって、気ままなものである。
昼を過ぎていたので、腹が減り何か食おうと思った。

通り沿いに、こじんまりとしたカフェテリアがあったので、入ってみた。
 『 いらっしゃいませー』 と、言われた。
障害者の方であったが、とてもステキな笑顔の若い女性である。
1枚のメニューを見て、最も高かった “中華丼” を注文した。
他に、カレーや、スパゲッティーなどもあったが・・・・
中華丼が一番高かったのである。


【 またまた、ひと口食べてから、慌てて写真を撮った・・・・中華丼 】

とても美味しかったが、中華丼の具は冷凍食品で、味噌汁はインスタントであった。
別に私は、グルメでも何でもないので、とても美味しく頂いた。
さて、腹ごしらえもしたし・・・その建物を出て振り返ったら、
 “ひと、まち、交流館 京都” と書いてあった。
いわゆる、図書館などもあるようなコミュニティーセンターだった。

河原町通りを、北の方に歩いて行った。

 
【 京の、五条大橋?                     】      【 鴨川 沿いの桟敷 】

鴨川 沿いを歩いたり、河原町通りに戻ったり、ブラブラ ぶらぶら
そうこうしていると、やっと四条河原町に歩き着いた。
木屋町通りと、先斗町通りが並行に並んでいる一角である。

 
『 高瀬川沿いの木屋町筋の一つ鴨川寄りを並行に先斗町。
   その、木屋町筋から先斗町へ抜ける細い路地の入り口。
   いわゆる京都の町屋ある鰻の寝床のような土間を抜ける細い道だ。
   これを入り、すぐの角の突き当たりにその店があった。
  入り口に 「鳩」 という小さな看板が立っている。・・・・・・ 』 
さだまさし著 “いつも君の味方” より


【 鰻の寝床のような土間・・・土間ではなくコンクリになっていた。
  この突き当たりを左に曲がると 】

   
【 今は店の名前は変わっているが、「鳩」があった場所だ 】

木造2階建て、1階がお店で、2階が住まいという感じである。
こんなお店いいな、通いたいな、入り口の戸を開けると、
 「 いやー、おこしやすー 」 なんて声かけられてね。

先斗町を、ずっと北の方角へ歩いて行った。


【 先斗町・・・】

上の写真、撮るのに苦労した。
なぜなら、2mくらいの幅しかない通りに、
観光客がいっぱい歩いていたからである。
やっと人並みが途切れた、その一瞬に撮ったのである。

真っ昼間だというのに、赤い顔して店から出てくる奴もいた。
とにかく色んな種類の飲食店が、ぎっしり並んでいる。
 「 先斗町の風情を守るため、呼び込みはやめとくれやす」
そんな文句の札を張ってあるお店もあった。

先斗町が途切れるあたりから、再び鴨川へ下りた。
いろんな人が、寝そべったり、肩を組んで座っていたり・・・

       
【 乾電池で音を出すアンプに、ギターとマイクで歌っている奴 】    【 三条大橋の下で、ギター2本、カホンをバンバンたたいていた 】


【 キーボード、ギター、アンプ、コンガ、マイク で歌ってた。 ビール飲みながら 】

キーボード、アンプなどの電源はどうしてるのかなと、
傍に寄って行って覗いたら、車用のバッテリーに、
弁当箱くらいのインバーターをつないで、100Vに変換しているようだった。
なるほどね。
これなら、我が “気まぐれーズ” も、白川河川敷で、
 『 みんなで歌いませんか! 童謡コンサート!』 そんな事が出来るね!

さてさて、曇ってはいるが、とても暑い。
もう、かれこれ2時間以上、歩きまわっていている。

三条通りを、西のほうへ向かって歩いて行った。
とても人通りが多い。
京都って、やっぱり都会だな。

ついに来た、三条堺町のイノダってコーヒー屋へね。
コーヒーは苦手なので、何か冷たい物でも飲もうと思ったが、
どうして、どうして、店内は満杯である。
ケーキなんかも置いてあるのだろうか、
席が空くのを待っている人さえいる。

とうとう、座って休憩もできないまま、
3時間以上も、京都の町をうろうろ、うろうろ・・・・

さあ、同窓会の会場である宿屋へ向かうことにしよう。
京都の北部にある、松が崎の宿へ。
クタクタになり、宿へ着き、急いで風呂へ入り、
宴会場で、30年振りに会えた仲間と
昔話しに花を咲かせ、ガンガン飲んだ。
いつ、どうやって寝たのか覚えていないくらい飲んだ。

でも、昔の仲間ってホント、いいよね!
みんな、悩みは抱えながらもたくましく、元気にやっている。
ほとんどが、俺より年上なのにほんと若い。
羨ましいくらいだ。

たった一泊二日の旅だったが、
京都で、いい旅の思い出が出来ました。


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