イーハトーブ 風の旅人(2010.7.2)


 宮沢賢治の作品の中に登場する “イーハトーブ” とは何か。

賢治自身が生まれ育った故郷の岩手。
その “イワテ”。 イハテ イーハテ イーハーテ イーハトーブ とでもなったのだろうか。
「生まれ育ったドリームランド」=「イーハトーブ」 だと言われている。

私自身は、宮沢賢治=童話作家というイメージが一番強いが、
書物を読んでみると、とてつもない聖人(セイント)であるということがわかる。

農学校教諭、音楽家、農芸化学者、地質学者、天文学者、宗教家、砕石工場技師、詩人、画家・・・・・
実に多才な人だ。
羅須地人(らすちじん)協会という、農民のための塾設立に代表される無償の教育・奉仕活動、
生涯結婚することもなく、ただひたすらに、研究、創作、奉仕で終えた、37歳という短い人生。
まさに、聖人(セイント)としかいいようがない。

“風の又三郎” は、まさに賢治自身だったに違いない。
風のように降り立ち、風のように去って行った、風の旅人、宮沢賢治。


【 羅須地人協会の建物に残る伝言板。 風の旅人が帰ってきたのだろうか 】


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