青春 あの日の空よ(2010.5.16)


 いつか、柿色の空へ・・・・そんな事を思いながら、
夕陽を眺めていた青春時代が、私にもあった。
もう随分と、長い旅をしてきたように思う。
人生という、それなりの旅を。

青春の日々に見た、あの日、あの時の空を思い出すと、
胸のいたくなるような思い出や、無茶をやった思い出、
悲しくて口惜しくて涙した思い出、感動で息がとまりそうになった思い出 などなど・・・・・


汗だくで、踊り、はちきれんばかりの青春のエネルギーを発散させた事があったよね・・・・・


どこまでも青い空を、ただただ感動で見上げていた事もあったよね・・・・・


胸のいたくなるような、そしてはかなく消えた、そんな恋をした事があったよね・・・・・・・


ただ、無心に綺麗な海と、子供のように戯れたことがあったよね・・・・・


はじめての失恋に、沈みゆく夕陽と共に涙したことがあったよね・・・・・・


探し求めていた理想的な恋人と出会えた喜びに、うれしくて胸おどる時があったよね・・・・・


美しくすぎるくらいの夕焼け空に、溶け込んでしまいたい・・・・
そんな、素晴らしい感動に包まれた事もあったよね・・・・・・

夏に向かう季節が身近かに感じられると、ただ空を見上げるだけで、
そんな若い頃の事を、あれこれ、こんな事も、あんな事もあったよなぁ・・・
と、ふと思い出すときがあるよね。

若くもない、今となって・・・・・
はるか昔の思い出を・・・・
そんな青春の思い出を刈り取るような、おだやかな旅がしたいよね。


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