それ地上の霜かと・・・・(2008.10.11)
週末、祝祭日は、よほどのことが無い限り、海の上に浮かんでいる。
従って、観光旅行や紅葉狩りや、温泉旅行などとは無縁となってしまった。
犬を連れた朝の散歩も、これ一種の旅と、勝手に解釈してしまおう。
しかして今朝、土曜日の朝である。
7時、愛犬ジャックを連れていつものとおり、白川河川敷方面へ向かう。
毎朝の通勤経路とほぼ同じである。
土手をまたいで、河川敷を歩く。
昨夜来の雨があがり、空には晴れ間がのぞく。
ふと、川側の河川敷に目をやると、
雑草の細い枝葉に、小さな雨粒が無数に付着して白っぽく見えた。
【 もう少し鮮明な写真なら、もっとよく白っぽさが見えるのだろうけど・・・・ 】
李白の有名な望郷の詩、「静夜思」では、
差し込んだ月の光を、「・・・疑うらくは是れ地上の霜かと・・・」 と詠んだ。
一方私は、今朝の白川河川敷の、雑草に降った雨粒の群れが白い霜に見えたのだ。
ふと反対側の土手の方に生えているススキにも、昨夜来の雨粒がたくさん付いて、
まるで稲穂がたわわに実っているかのようだ。
【 おおあぶらススキが、頭を垂れている 】
足元前方の地面に、いそいそと道を横切る虫が見えた。
近付いてみると、最近よく見かける オケラ くんである。
思わずこれも携帯電話のカメラで写した。
カメラを向けたら、まるでポーズでもとるかのようにピタッと歩みを止めた。
【 オケラくん、オケラくん、忙しそうだね 】
河川敷から土手に上がるゆるやかなスロープの壁に、芸術作品のマークを見つけた。
【 手前にある手すりのパイプがじゃまだが、芸術的なレリーフである。 】
火の山、阿蘇山を水源とした白川の象徴か。阿蘇山を囲む円は、外輪山だろうか。
シンプル イズ ベスト。実に芸術的なこのレリーフが、スロープに3箇所はめ込まれている。
おおっと、愛犬ジャックよ。
つなぎ紐を外してたので、自由に歩き回るジャックよ、
昨夜来の雨で濡れた草花の中を歩き回ったのかい。
じゅっくりじゃあないか。
【 ジャアック! おいで、そろそろ帰るぜ! 】
さて、今日は午後から姪の結婚式である。
でかける準備でもするか。
そして、明日は楽しい楽しい釣りである。