熊本の”武蔵野”(2008.7.13)


 自宅から、一級河川 白川まで、直線距離にして250mくらいである。
毎週日曜日の朝、犬の散歩は私の当番である。

白川の土手を下りて河川敷を散歩する。
その河川敷の一画に、まるで武蔵野を思わせるような場所がある。


【 鬱蒼とした雑木林に囲まれた、散歩道を行く 】

夏の早朝など、この雑木林がアーチとなった道を散歩すると、実にすがすがしい。
よく見ると、その道に竹の箒で掃いたような跡がある。
地元の心ある人たちが、箒がけでもされているのだろう。
ゴミひとつ落ちていない。


【 ジャック!ちょっと待ちな、写真撮るから・・・ところどころに、土竜の彫った土あとが・・・】


【 最近、雑草を刈ったようだ。この写真の左側が土手で、見えている森は河川敷なのである 】

   
【 この小さな森の中に入ると、森閑としている。 雑木のアーチの下を散歩する 】

実は、この”武蔵野”は大雨が降り、白川の水位が上がると水没してしまうエリアである。
犬を連れて散歩を楽しむ人、夫婦でゆっくりとウォーキングを楽しむ人・・・・

前から信玄袋をぶら下げて、上品なおばあさんが歩いてくる。
どちらからともなく、「おはようございます」と自然に挨拶が出る。
おばあさんは、ニッコリ笑って、
 『 ほんとうに、このあたりは気持ちがよかですねえぇ 』 とおっしゃった。
私も感動して、「 ほんとですねえぇ 」と、ご返事するのがやっとだった。


今朝は、関東地方の武蔵野を国木田独歩さんと散策したような気分だ。


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