紺屋阿弥陀寺町(2008.1.12)
仕事が終わり、職場から、家まで歩いて帰る道すがら、”紺屋阿弥陀寺町”という町を通る。
紺屋阿弥陀寺町・・・・何と読むのだろうか。
”こんや あみだてらまち”だろうか?
通りに表示された町名を見るにつけ、読み方が気になっていた。
【 ある民家の看板 】
ある日の夕方、上の写真にあるように、
ある民家の壁に、ご親切にもフリガナを振った町名カンバンを見つけた。
” こうや あみだいじまち ”って読むんだぁ。
その時、近くのお寺から、鐘の音が聞こえてきた。
ゴォ〜〜〜ン という梵鐘の音である。
実に懐かしい鐘の音であるが、時計がなかった昔はこの時の鐘で時を知った。
まず最初「捨鐘(すてがね)」が3回撞かれた。「時を知らせるぞ」という合図を行い、
この後、暮れ六ツ(午後6時)なら6回鳴らし時刻を知らせた。
その昔、この鐘の音、3回のすてがねと、時刻の6回合わせて9回を、市井の人々は数えたに違いない。
なんとのんびりした時の流れであろう。
この慌ただしい現代に、近くのお寺の梵鐘の撞かれる回数を数える余裕のある人は、居るだろうか。
そんな事を考えながら歩いていくうち、白川沿いの道へ出る。
白川の水面に目をやると、群れをなした鴨や水鳥たちが遊んでいる。
【 加茂川の流れに・・・・・ 京都を旅して、川のほとりを歩いている・・・・・・・・ 】 】
そうだ!今、私は冬の京都を旅しているんだ・・・と勝手に思うことにした。
冬の夕方、たったひとりで、水面に遊ぶ水鳥たちを眺め、阿弥陀寺の梵鐘の音を聞きながら
加茂川のほとりをゆっくり歩きながら、旅をしているんだ。
そんな気分にひたると、世界中何処へでもバーチャルの”旅”というものができそうだ。