昭和は遠くなりにけり(2007.12.2)


 先日、NHKのBS2放送番組欄に、「岡林信康」という文字を見つけた。
その放送開始時刻の、午後10時半が実に待ち遠しかった。
岡林信康、知る人ぞ知る「フォークの神様」といわれた人だ。

1時間半の番組は、民謡調の歌から始まり、途中、あの懐かしい、
「山谷ブルース」、「チューリップのアップリケ」、「流れ者」、「自由への長い旅」
等々の、懐かしい歌も聞けた。
「チューリップのアップリケ」なんか、本家本元が歌うものだから何度聞いても泣ける。

 
【 テレビをデジカメで撮ってみた。 コンサート会場の、日比谷野外音楽堂は超満員である。 】

バンド構成は、岡林信康のフォークギター、フラットマンドリン、コンガ?、太鼓、笛、お囃子(女性)
といった民謡調のバンド構成で、まるでNHKのど自慢のようである。
なるほど、そういうことか。フォークソング、訳せば民謡である。

還暦を迎えた岡林信康氏は、トークの中で、
「人生、競馬に例えると第三コーナーを回ったところだとか、
もう終わったんだとか言う人がいるけど、自分は未だ人生何も始まっていない、
何とか準備が終わった出発点だ・・・」と言われた。



【 うん、この顔だ!岡林信康 実に若い! 】

三十数年ぶりに、「岡林信康」のコンサートに触れて、実に心が安らいだ。
同時に、時の流れというものを感じた。


そこで一句
「フォークソングや 昭和は遠くなりにけり」(天草つりお)

” 降る雪や 明治は遠くなりにけり ” (中村草田男)


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