2006ゴールデンウィーク、長崎への船旅・・・・!?(2006.5.3)


ひとつ前のエッセイ、「海、そして長崎」と同じような船旅を、このゴールデンウィークに計画した。

以下の地図は前回、Gさんと二人で長崎へ船旅した時のものだ。


【 前回の、船旅の計画図・・・・今回も、行きはこのとおりの計画であった・・・・ 】

5月3日(水)朝8:50、倉岳港を、出港。
結論からいうと今回は、本渡のループ橋を越えたところで、あまりの波の高さに長崎行きは中止となった。


【 これも、前回の写真なのだが、今回はこの本渡のループ橋を越えたところで、既に白波状態だった 】

今回は、一同残念のあまり、写真すら撮っていない。
今回の参加者は、Gさん&小生、さらにSKさん、MTさんが加わり、4名での船旅の計画だった。

途中で、気まぐれに釣り糸を垂れながら、のんびりと船旅をし、夕方長崎の出島ワーフに到着予定で、
ワーフの係船予約、4名ぶんのビジネスホテルの予約も済んでいた。
出港して、本渡方面へ向かうまでは、天気は晴れの予報であるし、誰もがウキウキしていた。
ところが、本渡のループ橋(上の写真)を越えて少し走ったところで、海は白波状態であった。

船には4人乗っている、船首手前には軽油80リットル、予備エンジンとしての船外機も積んでいる。
つまり船は前回と違い、かなり重たい。大きな波に対する復元力も弱い。
大きく揺れる船上、大きな波がきた。

実質的な船長は、私である。
私ひとりなら、これくらいの波なら行くのだが・・・・
しばらく考えて、私はつぶやいた「今回は、あきらめましょうか」と。
私のエッセイ 「13.勇気ということについて」 にも記してあるとおり、
強行して出発する勇気と、中~して引き返す勇気とでは、後者の勇気が大きい。

4人のメンバーの中で今回、初参加のMTさんは、
「長崎のみなとに、海から入るのは初めてですなああ、楽しみですなああ」と、おっしゃっていた。
長崎の出島ワーフでは到着後、船上パーティーを計画していたので、長崎の先輩TNさんらが、
ビール、焼酎を用意して待ってくれている。

非常に残念ではあったが、中止となった。
徳成丸をUユーターンさせるとき、大きな波がザバーンと右舷から船内に入ってきた。
止めて正解!とのメッセージにとれた。
本渡から、野母崎まで35マイル(56Km)もあるのです。
再び、本渡のループ橋をくぐって波が穏やかなところで船を止めた。
出島ワーフ、ビジネスホテル、先輩のTNさんに、キャンセルの電話をかけた。

『出島ワーフ』 :そういう状況なら、キャンセルOKです。正解です!安全第一ですよ!
『ビジネスホテル』 :そういう状況なら、キャンセルOKです。ただし、キャンセル料:1,000円/1人いただきます。
『先輩TNさん』 :そうか、そらあ残念やなあ(まだ寝ていた)・・・ 

・・・・・・・ということで引き返し、近場の海でキス釣りをしばし楽しんだ。
以下の釣果があって、夕方帰路に。


【 近場の海での釣果。最大のキスは27センチありました。 長崎で刺身にしていただく予定だったのに・・・】

夕方の3時になったら、風はピタッと止んだ。 あと半日早く、風が止んでくれていたら・・・・・・
帰りの車中、ベタ凪の天草五橋ふきんの海をながめながら、「こうしたもんやもんなあああ・・・・」
「でも、強行して事故にあった思いをすりゃあ、おんの字ですよ」、「そう、そう!」

この後悔(航海)日誌を作成していたら、長崎のビジネスホテルから、
「キャンセル料、届きました」との電話連絡が入った。
こうして、楽しい楽しい(はずだった)2006年のG.W.は終わったのでした。

以下、前回の船旅で、長崎の出島ワーフに到着したときの写真。


【 長崎、出島に到着。徳成丸(前回の船旅) 】

この徳成丸の、後ろ部分にテーブルを置き、みんなでパーティーの予定だったのに・・・・・・・
バッテリーも、夜の船上照明も、バーベキュー用のコンロも、みーんな準備していたのに!
次の夏休みに、必ず行くよ! 長崎!



【 出島ワーフのポンツーンに横付けした、徳成丸(前回の船旅) 】
長崎 出島ワーフ。すぐ左隣には、大波止の桟橋がある。


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