温泉へ行こう(2003.5.15)


「社員旅行で温泉に行きますね。
着いてすぐに風呂へ行く。
夕食の前に入る。
宴会の途中で入る。
汗になるから、また飲める。
これで三回。

普通二次会があってどこかへ行きますね。
帰ってきて入る。よく眠れます。

四時か五時に目が覚める。そのとき風呂へ行く。
部屋へ戻って二度寝。
これがいいんだな。
朝起きて入る。

朝食は湯豆腐とビール。
出発前にまた入る。
これで七回です。
七回は必ず入りますね」・・・・・・・・


以上は、山口瞳さんの「温泉へ行こう」(新潮文庫)
という本にあった、温泉好きなある重役の入浴の仕方である。

私なんか、二回以上風呂に入ると、のぼせてしまう。
だが、温泉旅行となると、なるだけ多く入浴しないともったいないと
感じるのは私だけじゃあないと思う。

一泊二日の旅行なら、どうがんばっても三回の入浴が限度である。
それ以上入ると、寝こんでしまう。

その本は続く・・・・
「体を洗うのは最初の一回だけでいいんです。
初めに丁寧に洗う。だけど、頭だけは毎回洗うんです。
実にサッパリとする。
それから出るときに、頭から水をかぶります。
すると汗が出ます。
その汗がひっこんだところで部屋へ戻る。
風邪をひかない」


いやはや、なんとも・・・・
今度、機会があったら挑戦してみようかとも思うが、
やはり私には無理だろう。
だいいち、そんな体力がない!



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