リタイア(2022.12.30)

 明日が大晦日だから、今日は “お正月イブイブ” になるのかな?
しかし月日が過ぎていくのは速いものである。

ほとんど夜のテレビは見ないが、昨日は加山雄三さんの出る番組があり、
じっと見ていた。
85才になる氏は、今年限りでコンサート活動を終了するという。
そんなニュースが随分前から流れていたので、テレビを見たのだ。

最近の氏の状況や、12月初旬の大型クルージング船 “飛鳥U”船上での
最後のコンサート状況などが映し出された。

85才にしては、とても元気そうな感じに見えたが、
引退の結論は、
  “いかんせん、年齢的に思うように声が出せなくなって限界を感じた、、、”
そんな状況を話されていた。

確かに、高齢になると特に高音の声が出せなくなる。
腕や足や、胸など全身の筋肉が老化してくるが、
同様に、喉や声帯も老化してくるので仕方ないねー、、、みたいな事を言っておられた。

歌う時、キーを下げて歌うというやり方もあるが、
あくまでオリジナルキーにこだわる歌手は多い。
加山さんもその一人なんだろう。


私のやっている「うたごえ広場 in 日吉」では、音楽好きな皆さんと楽しく歌っているが、
そのうたごえの、レパートリー曲(約900曲)の中で、ごく稀に私が歌う曲で、

 ♪愛と風のように(ケン&メリのスカイラインCM曲)♪や、
 ♪秋桜(コスモス)♪(さだまさし)
あたりの曲では、
一番高い高音部分は、とてもじゃあないが69才のアッシには出せない。
かくして、オケを1音とか、1音半低いオケにして、それでもかなり無理をして歌っている。

youtube で、本家本元のバズのお二人が、♪愛と風のように♪を、
歌っている動画があるが、デビュー当時と違って、とてもきつそうに
♪・・・心はあるかい 愛はあるのかい・・・・・♪という高音部を歌っておられる。
キーを下げたくないというプライドみたいなものを感じて感動する。

そういえば、吉田拓郎さんも、今年リタイアしたのではなかったか。

今後、リタイアする歌手、ミュージシャンは増えていくだろうが、
第一線からはリタイアしても、作詞作曲などは続けていかれる方が多いようで
少し安心する。
いつまでも元気で、長生きして頂きたいものだ。

そんな事を思っていたら、
私のひとつ年上のH先輩の訃報が流れてきた。
飲み会やろう!と誘うと絶対に断らない酒豪の先輩だった。
ひとつしか違わないのに、
そんなにはやくリタイアしたらだめだよう。
もう一緒に飲めなくなったかと思うと
ほんとに寂しくなった。


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