電話(2016.7.10)

 会社をリタイヤして、はや1年が過ぎた。
月日の流れとは、実に速いものである。

毎日が日曜日の生活は、何物にも縛られるものが無く、
快適といえば快適であるが、何かしら緊張感には欠けるものである。

何をやるにも、“これを、いついつまでに仕上げなければ、、、、”
という期限がない。
期限がないから、逆に言うと快適であるのかもしれない。
(訳の分からない話しである)


今朝、愛犬ジャックを連れていつものように散歩に出た。
12歳になる老犬ジャックは、最近ひどく衰えが目立つようになってきた。
玄関を出て、ほんの数十メートル歩いただけで、
ゼイゼイと息が荒くなり、ゴロゴロと喉に痰がからんだような息使いになる。
老犬になったなぁ、と、人間の3倍の速さで歳を取るという
犬の姿を見るにつけ、ここにも月日の流れの速さというものを感じる。

さて、家の近くを散歩していたら、建設工事用現場の仮事務所が建っていた。
以前、ゲームセンターと駐車場があった場所である。
今度は、どんな施設ができるのかは知らない。


【 白い衝立の中が、工事現場であり、2階建ての現場事務所が建ったばかり 】

このような現場事務所が、できるのを見るにつけ、
まず、
 臨時電話を引いて
 電気を引いて、、
など、そのライフラインを整備する必要を、思い浮かべる。

ところが電話は、今や携帯電話で済むのではないか。
さらに、インターネット環境が必要であれば、無理に光回線を引く必要もなく、
スマホのテザリング機能を使えば、パソコンから
電子メールや、ネット検索など簡単にできる。

テザリングとは、テザー(tether:つなぐ)という意味があり、
いわゆる、パソコンから無線(Wi-Fi)で、スマホに接続し、スマホのLTE電波で
インターネットにアクセスするイメージである。

従って、工事現場の事務所には、連絡用の携帯と、
通信用のスマホが1台ずつあれば事たりるのではないか。

ひるがえって、
我が家には、光回線が引いてあり、ひかり電話も付いている。
しかし、一家全員がスマホを持っており、この「ひかり電話」なるものは
もはや不要である。

ひかり電話のかかってくる案件といえば、商品の勧誘くらいであり、
兄弟、親戚一同に
 「固定電話(ひかり電話)は、解約しましたので、ご用の際は、
  携帯電話(スマホ)に電話してね!」 と、宣言してしまえば、
ひかり電話を解約しても、何の問題もない。

しかし、踏み切れないでいる。

工事現場の事務所を見上げながら、
ふと、そんな事を思った。

これまでに、何度もこの 「ふと、そんな事を思った」 のだが、
今回はひとつ、本当に 「電話解約」に踏み切ってみよう。


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