柿色の(2014.12.7)

 何度も書くが、「仕事」に関して何か書こうという事がない。
よっぽど私は、仕事をしていないか、仕事ぎらいという事になる。
 
最近、寒波などが到来し、めっきり冷え込み
やっと冬らしくなってきた。
その寒波が来る以前、初冬とは言いながら
ポカポカした陽気の頃のことだ。

仕事で、熊本市内から玉名郡和水町、三加和方面へ
何度も往復する時期があった。
国道3号線を北上し、植木の先で県道3号線へと左折して
進む方面である。

進む車の左右に、実にのんびりとした、牧歌的な景色がひろがる。
思わず、その辺のあぜ道に座り、キャンバスを広げ、
絵でも描きたくなるような景色が延々と続く。

さらに、季節がら、沿道にやたらとたわわに実を付けた柿の木が目につく。
秋晴れの青い空に、ぽこーっと綺麗な色した柿が浮いているようで、
実にいい風景だ。


【 途中、立ち寄ったお弁当屋さんの、すぐ横に生えていた柿の木。 】

上の写真のような柿の木が、県道沿いにたくさん、たくさん見られる。
なんか、ホッとするような風景だ。

私は、柿が好きだし、柿色も好きだ。
秋空に浮ぶ柿、夕暮れ時にたなびく、柿色に染まった雲。
しばらく茫然として、見とれてしまいそうな風景である。


【 柿色の空。 まさに絶景ですよね。 】

柿色に染まった空は、二人で眺めていて緩やかに時が流れていて、
言葉は交わさなくとも、気持ちが通じ合う・・・・
そんな人と、時がたつのも忘れ一緒に眺めていたい景色である。

私の人生も、西の空が夕方から次第に柿色に染まり、だんだんとトワイライトを迎え、
夕陽が落ちて薄暗くなって行く・・・・・
とうとう、そんな年齢になってしまった。

だから、生きている間に、もっともっとステキな景色、風景にたくさん、たくさん出会いたいと思う。

そんな事より、今年も早く、干し柿をつくらにゃあいけんなあぁ


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