仕事場も、自宅も、机の上はグァシャグァシャに散らかっている。
ゴミ屋敷なるものがあるが、何でもかんでも捨てられないから
あのようにすざまじいゴミ屋敷と化してしまうのだろう。
私の場合も同様だ。書類ひとつをとっても、
“これは後々必要になるかもしれないな” とか、
“歳とったし、最近物忘れがひどくなったのでメモとして残しておこうか・・・”
そんな消極的な考えというか、臆病になったというか、
なかなか書類ひとつ取ってもなかなか捨てられない。
仕事場の机の上などは特にひどくて、書類が山積みになって
何がどこにあるかさえ分からない状態である。
自宅の机の周りも同様だ。
【 自宅の机のまわりも同様、何やら書類が散乱している。これでも片付けたほうである。 】
この捨てられない症候群というか、単に怠けて片付けられないだけというか、
そんな状況を打開するために、いい事（発想の転換というか）を思いついた。
最近、原因不明のめまいもするし、
ひょっとして、俺、長くないんじゃないかと思えてきたのだ。
結論から言うと、何か整理・整頓をしようとするとき、少し唐突だが、
“ 俺も歳とったし、明日死ぬかもしれないなぁ！
明日死ぬとしたら、この書類は必要な物だろうか？
（捨てても問題ないんじゃないか？） ”
と、考えて取捨選択することにしてみたのだ。
するとどうだろう、チェックする書類、
捨てられるわ、捨てられるわ、はっきり言ってみんな捨てられる。
バンバン整理できるので、周りが随分スッキリとした。
しばらく、このスッキリとした状態が続いたので気分も良かった。
しかし、最近になってまた元の木阿弥となってしまった。
発想の転換に大きな誤りがあったのだ。
つまり、“俺は明日死ぬ、そうするとこんな書類は要らない！”と判断して捨てていた物が、
“やっぱり、明日死ぬことはないだろうな、そうするとこの書類は必要だなぁ・・” となってしまうのである。
命が惜しくなってきたという事だろうか、自分でもよく分からない。
反面、長いこと生きてきて、子供も成長したし、
もういつ死んでも思い残すことはない とも思うのだが・・・・
少しポカポカしだした、春の今日この頃、
そんな他愛もない、アホみたいな事を思ったが、
季節の変わり目で、頭が少し変になっただけの事だろう。
“ あやしうこそ ものぐるほしけれ ” である。
相変わらず、机のまわりは片付かない・・・・・