感謝(2009.6.22)


 「感謝」というメモと共に、職場のMさんから封筒を頂いた。

Mさんは、2年近く熊本市内にある某大学の社会福祉学部に、
勤労夜間大学生として通っていらっしゃる。



この度、すごい快挙を成し遂げられた。
そのメモに詳しくは書いておられなかったが、私が推察するに、
 @これまでの2年間、皆勤賞での授業への出席
 A成績、全体でのトップ
 B特別奨学金の受給(この奨学金は、名誉賞的なもので返済の必要なし)
 C在学生 特待生の認定

どれひとつとっても、半端な姿勢では成し遂げられるものではない。

「感謝」のメモにあった・・・・
 『 職場の皆様方の深いご理解のもとに・・・・・・・
   ・・・・・・・・・・・・・・(中略)・・・・・・・・・・・・・ 
    職場の皆様方への感謝は、言い尽くせない限りでございます。
   大変ありがとうございます。』

夕方5時半、Mさんは、
申し訳なさそうに、「 お先に失礼します。 」と挨拶され、
職場を後にされる。
終業時に会社を出ても、授業開始時刻にギリギリ間に合うか、間見合わないかくらいらしい。

Mさんは多分、残業や、社員の歓迎会、送別会などに参加・従事できない事を、
少し気にされていると思うのだが、そんな事はとんでもない話しだ。
そんな事は、これっぽっちも気にする必要なんかない。
勤務時間外に、人が何をしようと、自由というものだ。

逆に、職場の皆さんは敬意を持ってMさんの事を見守っているのです。
年間に、授業料をはじめ教科書代など何十万円という身銭を切って、
たゆまぬ向学心を持ち、一日も休むことなく夜間大学に通っているMさん。
絶対に、誰にでもできることではない。

受講科目の一つに、文学関連の単位があり、
その教授が言われたことには、、
 ”文章力の修業と思って、何でもいいから新聞に投稿しなさい” と指導されているとか。
先日、Mさんが少し照れくさそうに、
 『 やっと、掲載されました。』 と、某新聞のエッセイ欄に、
掲載されている新聞記事を、私に見せてくれた。

私の、このエッセイとは比べ物にならないくらい、
起・承・転・結 がしっかりし、理路整然とした文章である。


頂いた封筒には、「感謝」のメモと一緒に バスカードが添えられていた。
私などは、貰う資格はないのだが、だまって頂くことにした。

Mさん。
職場の仲間は、敬意と共に、無言の優しさであなたを見守っています。
これからも、No.1であり続けてください。
ありがとうございました。


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