少し無理な状態(2007.9.21)


 職場における私は、雑用係りのようなものである。
これこれこういう業務を何とか頼みたい・・・との依頼が結構あちこちから来る。
ほとんどが、私の本来業務そっちのけの業務である。
 「そういう内容なら、どこそこの担当のメイン業務だから、そちらに依頼してください(私の担当業務ではありません)」と言いたい。

しかし、本来の担当部署へ相談に行きたくないのか、あるいは断られたのか、
理由は定かではないが、私のところへ頼みに来たのである。
私だって、他部署の助けが必要で頼みに行ったりすることがある。
頼みに来た人は、もうあなたしかいない、との切羽詰まったから、事情があるから来たのだろう・・・・
そう勝手に思い込み、私は引き受けてしまう。本来業務そっちのけでである。

ひとつだけ思うことがある。
「もうあと○年で定年やから・・・・」と、何ら前向きの仕事をしない人がいる。
その言葉の裏には、これまで散々苦労して仕事をしてきたのだから、
せめて定年前くらいは楽な仕事を・・・との願いがこもっているのだろうか。
では、その人はそれまでの期間、散々苦労して仕事をしてきたのかと言えば、そうも思えない。
担当業務に関する簡単な質問を2、3してみると、案の定、答えられない。

最近読んだ本で、城山三郎著書、「嬉しゅうて、そして・・・」の中にある言葉。

 
 「これから先、いつも自分を少々無理な状態に置くようにしなさい」
 はたまた、
  「やるべきかやらざるべきか迷った時には、やることに賭けなさい」
   なぜなら、確かにやれば失敗するこもしれない。
   しかし、失敗すれば、人はそこから必ず教訓を得ます。
   やらない人は、失敗はしなくても、後で「ああ、あの時やればよかった」という悔いだけが残る。
   それなら、やって失敗したほうがその経験を学ぶ分、一歩先へ進める・・・・・・

素晴らしい教訓である。
「小人閑居して不善をなす」とも言うではないか。
よおーーし、やりましょう! 私が引き受けましょう! まかせなさい!

かくして、私は本来業務とはほど遠い、雑用ばかり担当することとなり、ひどく無理な状態となり、
「ああ、あの時、引き受けなければよかった」と、後悔するのであります。

しかしですよ、「もうあと○年で定年やから・・・・」などとは絶対に言わないつもりであります。ハイ!


【 クソー! 断ればよかった!  釣りにも行けん! 】


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