仕事と人間(M氏作)(2004.1.25)

あなたは上司から「これをやってくれ」と言われ、それが社会的正義に反しているような場合どのような行動をとりますか。
私なら何の躊躇もなく会社の命令に従うでしよう。社会的にまずいと判断しても。
もしそれが世間にばれた時会社の幹部、上司はどのように世間に説明するのであろうか。
担当者が勝手にやった事で会社としては何ら関係がないと言うか又それは私が命令した事であり彼には責任は無いと、幹部、上司が責任をとるかである。
よく新聞、テレビの報道で担当者が勝手にやった、または秘書が勝手にやった事で私には何も関係ない。担当者を厳正に処分すると。
こうなると最悪である。本人は今まで勤めていたところをクビになり妻子は路頭に迷うのである。今まではこれで一件落着。
まさにトカゲの尻尾切で何とも後味の悪い結末である。いつも犠牲になるのは担当者や秘書などである。
会社に勤めるとは社会の価値判断よりも会社における価値判断が優先するという事なのか。
私達は案外無意識の内にこのような判断をしているのではないでしようか。
殆どの場合社会正義と会社の正義が一致していると思うが。
よく新聞、テレビで上記のようなことが報道されるのは何故なのか。社会全体のモラルの低下なのか。
さらに極端ではあるが社会的正義と悪のグレーゾーンに出世の機会が隠れているとすればそれは悲しむべき事ではないでしようか。
会社の幹部や社会的地位のある人は責任の取り方について「潔し」を心掛けてもらいたいものである。

 

また、次元の違う話で申し訳ないが、昔から仕事と家庭これも良く話題になりますね。
仕事は仕事、家庭は家庭、こう割切れる人は幸せである。そうなろうと思うが現実には休みの日でもノコノコ自転車に乗り会社に出かけサービス超勤をする。
これもサラリーマンの宿命か。
俺は魂まで会社に売ってはないと叫ぼうがこれが自分の仕事に責任を持ち真面目に仕事している人の姿である。
どんなに忙しくても他人は手助けしてくれない。
手助けを頼みいろいろ説明するよりも自分がした方が早いとなる。
上司よ自分の出世の事ばかり考えず部下のことを真剣に考えよ。
部下を育成する事が将来的には自分に返ってくるのであるから。
近視眼的ではなく長期的視野を持ってもらいたいものである。


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