くさや (2011.2.3)


 知合いの方から、お土産にくさやを頂いた。
それを、行きつけの店に持って行き、みんなで味見することにした。


【 頂いたのと同じ瓶詰めの、“焼くさや”。 】

話しには聞いていたが、こうして本物のくさやを見るのも、
食べるのも初めてである。

くさやの開きではなく、上の写真のようにくさやを焼いて、
食べやすいように、一口大に箸か手で、ほぐしたものである。
密閉されたふたを開き、おそるおそる匂いをかいでみた。

聞きしにまさる、恐るべき激しい、例の匂いである。
思わず、後ろに卒倒しそうになった。

それでも、せっかくお土産に頂いた物なので、
なるべく小さ目にほぐされた一片を食べてみた。
味は普通のアジの開きを、少しだけ塩辛くしたような味であるが、
例の匂いが口の中一杯に広がる感じである。

通の人は喜んで食べるらしいが、私はとてもとても、そこまで行けない。
小さな一片を食べるだけで精一杯であった。
お店に来ていた数人の客に、ママさんが勧めてくれたが、
味見したのは2、3人で、他の人はみな敬遠である。

くさやの開きでなくて良かった。
開きを店で焼こうものなら、近所からどんな苦情が来るか知れたものではない。

箱を見ると、東京都 新島村の商店で作られたものである。
新島とは、伊豆半島の下田と、三宅島を結ぶ直線上のちょうど中間に位置する。
なるほど、本場の代物である。

生まれて、初めてくさやを賞味した。
通の味として人気があると、箱には書かれていたが、
とても私は通になれそうもない。

くさやの材料であるアジは、青むろアジ(鹿児島産)と書かれていた。
むろアジとは知っていたが、青むろアジというのもあるんだぁ


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