トルコ ライス (2010.6.4)


 先日、デパートの本屋へ行こうと、ビルに入ったら、
最上階の催し物フロアーで、「長崎 物産展」なるものをやっているという。

ビルの中で、そのポスターを見たのだが、
私のふるさとである、『長崎』というその文字を見ただけで、
自然と足はそっちの方向へ行ってしまうのだ。

丁度、昼飯どきであり、会場へ行ってみると、
俄かつくりだが、中華料理店が開店していたので、
皿うどんにしようか、チャンポンにしようかと迷っていると、
なんと、「トルコライス」のメニューがあるではないか。

チャンポンなど、どこでも食える・・・・ってんで
まよわず、「トルコライス ください!」と叫んでしまった。
食堂の中に入り、待つこと数分、隣の人はチャンポンをおいしそうに食べていた。
来た来た、『 お待たせしました、トルコライスでございまーす 』と。


【 パチリ と、携帯のカメラで撮ったら、隣の人がジロリと見た 】

出てきたトルコライスであるが、なかなか雰囲気はある。
しかし、私が長崎在住の頃食べていたトルコライスとは少し違う。
右半分に、スパゲッティがあり、真ん中にトンカツがあり・・ここまではいいのだが、
私に言わせると、左半分はチャーハンか、バターライスなのだ。

ところが、今回のは白ごはんの上に、チャーシューを切ったような肉を乗せてあった。
肉丼のようにタレまでかけてある。

そこそこ おいしくはあったが、やはり昔、長崎で食っていた味とは違うのである。
長崎の大衆食堂や喫茶店でよく食っていたトルコライスの味とは、明らかに違うのである。

その時、猛烈に郷愁の念にかられた、そして急にいたたまれなくなるくらい、長崎に帰りたくなった。
そして、こう思った。
 
「 やっぱー、チャンポンか皿うどんば注文すりゃあ よかったぁ 」と。

そして、ふと見上げた壁に “月餅” の写真がかけてあった。


【 月餅(げっぺい)。 うん、こんなのもあったよなあー。 長崎には さ 】

  長崎へ 長崎へと みな行きたがる 長崎はやさしや 海までも 
唐ゆきさんの町、中華の町、私の長崎、海の町・・・


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