昔ながらの味 (2009.9.27)
もう30年以上前の話しだが、
若い頃はよく袋入りのインスタントラーメンを食べていた。
当時、日清食品の”出前一丁”はよくテレビコマーシャルに出ていた。
他にもいろんなラーメンがあったが、私は中でもマルタイの”屋台ラーメン”が特に好きだった。
【 昔のは、少し袋のデザインが違っていたようだ】 【 出前一丁、ごまラー油付きが特徴だった 】
他にも、チキンラーメンや、アベックラーメンなどがあった。
それからしばらくして、”うまかっちゃん” なるものが発売されて、
これも私の好きなラーメンとなり、当時よく食べていた。
とにかく、屋台ラーメンも、うまかっちゃんも、びっくりするほど 「うまい!」
と当時思ったものだ。
【 比較的新しい”うまかっちゃん” 】
ところが最近、これらの屋台ラーメンや、うまかっちゃんを食っても、
若い頃感じていた ”うまい!” という感じがしないのである。
一体、どうしたことなのだろうか。
昔ながらの味がしないのである。味が変わったのだろうか。
北九州市で小さなラーメン店を営んでいる方の言が、先日、新聞に出ていた。
要約すると、
●味覚は生活環境と共に大きく変わっていく。
●世にはうまい物があふれ、人々の舌は貪欲に贅沢になり、
昔からの味に懐かしさを覚えず、味が落ちたと感じる。
●行列のできる店は、スープや具材に創意工夫を繰り返し、
独創的な究極の味を生みだそうと努力している。
●いつ食べてもうまい店の味は、微妙に進化しており、
ラーメン、チャンポン、うどん屋には、「創業以来の味を守り続けている」は通用しない。
ウーム、なるほどと思えなくも無い。
もしそうなら、”屋台ラーメン”や、”うまかっちゃん”などは、
かたくなに創業以来の味を守り続けているのだろうか。
昔ながらの味というものは、もはや「うまい!」とは感じないものなのだろうか。
件のラーメン店の方の言は、以下の言葉で締めくくられている。
「 相変わらず うまい のではなく、相変わって うまい のだ。」
ほんとやろか