そうめん流し (2009.7.25)


 夏の風物詩、そうめん流し。
私は中学校を卒業するまで、長崎県は島原で過ごした。

夏近くになると、
 ” 焼山(やけやま)の そうめん流しがオープンしたごたるよぉ〜 ”
との噂さが聞こえてくると、家族でよく出かけたものだ。

焼山は、島原市役所がある大手広場から、普賢岳方面の山に向かって
車で15分くらい走った森の中腹にあり、夏でもとても涼しいところであった。
”あった”と書いたのは、平成3年6月3日に、普賢岳の火砕流により
43名の死者、行方不明者を出した件の災害の折、警戒区域が設定され
立ち入りさえできなくなり、今行っても当時のそうめん流しで賑わったお店の面影すらない。

島原市の北部に、三会(みえ)というところがあり、
ここにも そうめん流し屋さんがあった。

   
【 最近行っていないが、三会のそうめん流しは、今でも健在ではないだろうか 】

写真(左)の中央に、丸いそうめん流しの台が数卓見える。、
その右手の池に、たくさんのニジマスが泳いでいたのを思い出す。
客が食べ残したそうめんは、自動的に池に流れ込み、ニジマスのエサになるというエコであった。

雲仙山系からの、冷たい湧き水を利用したそうめん流しは、
ダシのよくきいたツユ、おろし生姜、葱などの薬味を入れ、
ズ、ズ、ズーーッと音をたて、のどに流し込む・・・・
 
たまらんですなあぁ〜

さて先日、近くの店舗が店じまいセールをやっているというので、
女房と娘が買い物に行き、半額だったと言って そうめん流し器?を買ってきた。


【 水を入れて、単一乾電池2本で、水が回り出す、我が家での昼食 】

回り出す水が問題で、これが冷たくないとおいしくないのである。
仕方がないので、冷蔵庫から氷を出してきて浮かべた。
水が冷たくなってきて、島原と同じそうめん流しになった。
妙に懐かしい気持ちになった。

もうひとつ、おいしさをプラスするには、
ツユをちょっとだけ濃い目につくり、氷を浮かべるのである。

ビールじゃあないが、そうめんも、ツユも、ギンギンに冷えて、
ズ、ズ、ズーーッと音をたて、のどに流し込む・・・・
 
たまらんですなあぁ〜


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