きゅーのしゃー (2008.8.16)


 駅弁の容器の蓋に、九州の方言の例が書いてあった。

【佐賀の方言】
「 きゅーのしゃーは、きゃーのしゅっ 」
長崎生まれの私ですら全く分からない。
標準語で言うと、
『 今日のおかずは、貝の汁 』 となる。


【 きゃーのしゅっ 】

食べ物に関する方言が多いように思う。
例えば、アサリ貝などの「貝」、これを「きゃ」と言ったり、
鹿児島あたりでは、「け」 と言ったりするようだ。

「けー、けっけ」⇒ 「貝を買って来い」となるらしいが、
「けーば、けっけ」なら、アッシにもなんとなく分かる。

【鹿児島の方言】
「 がねんあすくじったもった 」
九州では、蟹のことを「がね」という。
『 蟹の足をほじくって食べた 』との意味。

長崎県は、島原で子供の頃育った私は、
友達から、教わった。
その友達は親から、しょっちゅう以下のように言われていたらしい。

「 こんかぁ、べんきゃせんであそっばかあそで、めしゃーうーぐらいの、べーはうーやまぐらいうったるっとのー 」

標準語に直すと、
『 (ほんとに)この子は、(ちっとも)勉強はしないで、遊ぶだけ遊んで、
  ご飯(めし)は大食らいで、(さらに)ウンコは大山のように垂れることと言ったら・・・(どうしようも無いね!) 』

親から、そんな小言を言われていたノンビリとした昔が懐かしく、微笑ましくさえある。

結論: 方言は、その土地より出でて、外国語よりも難し! 


 へ       へ           「料理、食べ物」へ戻る      ホームへ戻る