刺身(2022.6.16)

 酒の肴と呼ばれる物の中で、
最たるものはやはり日本人なら刺身だろう。

それにしても昔の事ではあるが、、、、
私が20代の結婚したばかりの頃、
市場で買ってきた新鮮なサバを、台所で刺身に捌いていた時、
糸くずのようなミミズのような、アニサキスという寄生虫を始めて見た。
気持ちが悪くて、魚ごと生ごみに捨ててしまった記憶がある。

アニサキスは強者である。
胃の中に入っても死なずに、胃酸がくるしいものだから
逃れようと胃の粘膜を突き破り、
結果、七転八倒の痛みを人に与える。
シメサバにしても死なないらしい。

先日テレビを見ていたら、
魚などに寄生するその有名なアニサキスを一瞬で殺す
画期的な発明の事を放送していた。
詳しくはこれからの商品化に向けて、、、、とか言っていたが、
概要は、刺身に焦げとか傷みとかの変質を与えずに
「高電圧大電流」を流す事によって
アニサキスを死滅させるというようなイメージであった。
それはそれは、長年の研究の成果だとの事。

しかし私はすぐに思った。
これまで冷凍処理(マイナスXX度でYY時間)でアニサキスを
死滅させるというような対処方法がとられているようだが、
どちらにせよ、死んでしまったアニサキスは食べても何の害もないという事だが、
あの小さなミミズのようなアニサキスを、たとえ死んで無害だからと言って
刺身と一緒に食いたくはない、、、と。


【 以前釣ってきたアジを、刺身とアジフライにして食っていた頃 】

アニサキスが寄生する魚などには、
サバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、イカなどがあり、
幼虫は、寄生している魚介類が死亡し、時間が経過すると
水分の多い内臓から筋肉に移動することが知られている。

従って、鮮度のいいうちに加工する事になる。
さらに冷凍処理ほか、いろいろな対策によって
アニサキス対策はなされているようだ。

これも以前、ニュースか何かで見た記憶があるが、、
紫外線を利用したブラックライト(アニサキスライト)なるもので、
例えば刺身に光を当て、白く浮き上がって見えるアニサキスを
ピンセットなどで除去する、、、そんなニュースであった。
しかしこの方法では、分厚く切られた刺身の内部までは
光が届かないので完璧ではないという事だった。

私は、ふぐやシマアジや、ヒラメの刺身のように、
薄く切った刺身が好きである。
あれくらいの薄さならブラックライト(アニサキスライト)は
ちゃんと機能するのではなかろうか。

冒頭のテレビニュースで
アニサキスの事を言っていたのを見て、
ふと思いついて、ネットで検索などしてみて
私自身が感じた内容である。


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