聖封神儀伝
2. 砂  剣




ごめん――
この言葉以外、俺様は君にあげる言葉が見つからない。
どうしてこんな悪戯が起こったんだろう。
幸福な時が短いことくらい分かっていた。
俺様たちの一年が君達の一生。
短い時は砂時計の砂のように、君を思慕する間にも零れ落ちていく。
永遠。
それが売り払えるもんなら、熨斗をつけてでも誰かにやってしまいたい。
そして、俺様は君と同じ時間を生きる。
夢は、夢。
それでも、俺様は現実に挑んだつもりだった。
できる限り君と同じ時を過ごそうと、見た目の年齢だって君に合わせていった。
それなのに、あんな別れは予想外。
全てを失って、今、ようやくまた君たちに出会えたというのに、どうしたことだろう。
巡り合えた魂に永遠の虚無を?
悪い冗談はやめてくれ。
今じゃ血は繋がっていないけど、俺様の心が、魂が大切だと訴える。
親馬鹿上等。
今だけは鉱、お前に俺様を貸してやる。





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