たあんき ぽーんき


たあんき ぽーんき
たんころりん
たにしをつっつくからすどん
はるのひなたのたんぼなか


何気なく、つい口ずさんでいる歌というものが、人にはあるような気がする。
もう、ずぃ〜いぶん昔、今と比べ少し厳しい山登りをしていた時期があった。
そんな山行の帰り、里に近くなって来た山道をひとり歩いているときなど、
山行を終えた充実感と無事に帰還できた安堵感のなか、
つい口ずさんでいる歌があった。

「 たあんき ぽーんき たんころりん .。o○ 」 童謡である。

つん の好きな山村暮鳥の詩に田中喜直が曲をつけた、子供の曲の歌いだしだ。
無意識のうち、シンコペーションをともなった弾むような曲が、つい口から出てきた。
そして、そのことに気づき、思わず ” ニヤッ ” としてしまうのであった。

しかしこの歌、童謡にしては随分と難しいのである。
つん も歌の出だしのところを呪文のように
繰返し口ずさんでいるだけなのであった。

「 たあんき ぽーんき たんころりん .。o○ 」 ・・・

「 たあんき ぽーんき たんころりん .。o○ 」 ・・・





ところで、タニシを知っているだろうか。淡水産の巻貝で
その名は田にいる螺(にし)<巻貝>の意味である。

つん がまだ子供の頃は、水の張られたどの田んぼも
有機・自然農法で育つ稲が青々と満ちていた。
そして、そんな田んぼの中には田螺も沢山いたのである。

バケツに入れて持ち帰った田螺を鍋に移して茹であげた。
茹でた田螺の身を木綿針の先で殻から外した。そして、
それを佃煮か味噌煮のようにして食べた記憶がある。


さて今夜は田螺でも抓みながら熱燗で一杯と、いきたい気分だね。


たあんき ぽーんき
たんころりん ・ ・ ・

たにしをつっつく ・・



   つ ん
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