ディスク整理中に
歌う声を聴く
今年の正月のこと、私も四年ぶりに、世間並みに一週間ほどの休暇が取得できた。
数年ほど前までは、暮れから山に入り正月は雪上で過ごしていた私であるが・・・。
しかし、今年は病みあがりの身でとても、そのような状況でなかった。
昨年には医者に禁酒を言い渡されているのである。
更に、暮れもおし詰まった日、奥歯が抜け落ちてしまい
その様な状態で正月を迎えてしまったのである。
お屠蘇も無しの、まさに ”泣きっ面に蜂 ” トホホ な状態の正月だったのである。
正月、歯抜けの口で「フガフガ」しながら、4、500枚ほどのディスクの整理を始めた。 三ヶ月間ばかり、引越してきた状態のまま放置してあった、ダンボール箱の中からディスクを取出し、棚に並べる作業である。 しかし、半分ほど進んだところで挫折してしまった。 分別・整理に飽きてしまったのである。 どうも最近、根気も無くなってしまった様だ。 |
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そして中断状態だった整理の再開は、二月も中旬を過ぎた今日に為ってしまった。 整理の途中で聴きたくなったディスクに会って、なかなか作業の手が進まず、一応、ディスクが棚に納まるまでに、丸一日掛かってしまった。 (今日は天気も悪く、外出に不適当なので「まぁ〜いぃかぁ〜」てところでした) 今日聴いて、耳に残った数枚のディスク。なぜか皆、歌だねぇ〜 。 |
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先ずは最初のディスク。ジュール・マスネの歌劇タイース。 間奏曲「タイースの瞑想曲」は、随分と有名だけれど、このオペラを聴いた人って、余りいないのでは。 修道士アタナエルと妖艶な遊女タイースとの世俗から神への信仰に救いを見出すまでの、愛と葛藤、そして死。 今が盛りのフレミングで聴くこの曲。 実に約20年ぶりの全曲盤だとか。 いい曲なんだけどなぁ〜 。 |
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次はこのディスク。J.P.リュリの歌劇アルミーダ。バロック期のフランス・オペラである。 ど〜も日本でオペラと云うと、モーツアルト以後のものしか知られていない様ですね〜。 ダマスカスの妖女アルミーダと十字軍兵士リナルドのお話。 リュリの代表作をヘレヴェッヘの指揮で聴くこの一枚。華麗な味わいがあります。 |
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えぇ〜オペラは嫌いだ〜 て。 そんな人には、俗っぽく、くだけたこの二枚。二枚とも先程まで、すっかり聴き入ってた歌なんですよ。 先ずは misia の歌うファド。ポルトガルギターの旋律に乗って歌う彼女の歌声。少し肩に力が入った様に、硬さも感じられるところがあるが、なかなかの歌声なのである。彼女は故郷のポルトガルのみならずヨーロッパを中心に活躍するシンガーであり、今後の活躍を期待したい。 |
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最後の一枚はcarla bruni の歌うこのディスク。一度聴いたら耳から離れない魅力的な声を持った彼女。 今でもフランスでロングセラーを記録しているらしいですよ。是非、御一聴あれ。 ( てな・・ ことで、貴重な休日、一日が過ぎました ) |