折々の花

小手毬(コデマリ)


 明日より五月である。夏を思わせるような陽気となった昼前、遅い朝食を摂った後、半ば日課となった散歩で川辺の道を歩いた。
長袖シャツを捲り上げた。腕にあたる微風が心地よい。

 遊歩道脇の植込みの中に、白い花が揺れていた。 


「小でまりの花に風いで来りけり 」    久保田万太郎



    折々の花