日本一深い温泉へ入る
六ヶ所温泉



寒々としたバス待合所
昨日から上北地方に発令されている
大雪風雪波浪なだれ低温注意報は
まだ解除されていない。昼過ぎのこの
時間になっても外気温は-5〜-6℃位
だろうか。連日の地吹雪で気が滅入る。
そこで今日は面白い温泉に入湯して
くることにした。
吹雪の切れ間を見て部屋を出たが、
やはり風が強い。積雪はまだ20pを
少し越えた程度だろうか。除雪車による
除雪の済んだ道は通る車で圧雪され
アイスバーン状態だ。その温泉は
富の沢と云うバス停前にあった。
建屋の壁に青い塗料で
日本一深い温泉  
と書いてある。うん〜凄いなあぁ〜
なんたって、日本一なんだもの〜

右の櫓は温泉掘削時のもの

先客がいたので脱衣所から1ショット
日本一深い温泉に入湯するのにカナヅチの
人は浮き輪も必要かって。いやいや深いのは
湯船ではなく掘削深度が2714mで
日本一だとか。八ヶ岳の標高と同じくらいの
深さまで掘っちゃたのかぁ〜こりゃ〜凄いや。

中に入り番台に座っているおばちゃんに
入浴料を払おうとすると、そちらでと指差す。
見ると自動券売機。早速350円の
プラスチックチップを購入し脱衣所に入った。
脱衣所から見える浴室には平日にも関わらず
先客がいた。そうか、今日はもう師走の27日
なんだものなぁ〜。
浴室の湯船に浸かって、凄いのは
日本一の深さだけではないことが分った。
薄い黄緑がかった茶色の温泉を舐めて
みると、猛烈に塩っぱいのである。
含鉄ナトリウム塩化物強塩泉で泉温が
68.3℃であることから、かなり水で薄めて
いる筈なのにこの塩っぱさである。
案の定、このお湯大変に温まり露天風呂
から出てきた後も体がポカポカしていた。

雪原の先に吹越烏帽子岳が霞んでみえる

火照った身体で外に出て来た。寒風に晒されて顔の筋肉が一瞬強張った。
通りの向かいにあるバス待合所脇から見渡すと雪煙の先に吹越烏帽子岳が霞んでみえた。

     温泉は
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