再び 本沢温泉に入る
日本で最高所にある露天風呂だって

  ”カタン”、湯船を覆った発泡スチロール製の蓋と何枚かの木の板をめくると薄茶色がかったお湯が満たされていた。
 小屋外の木立の影を映した湯船には、薄っすらと湯の花が漂っているのが観える。
 湯船の縁や流し場一面に温泉の含有成分が凝縮固化しこびり付いている。
 夏至の今日、まだ日の高い午後のひと時。本沢温泉の湯船に体を浸せる幸せ。
 

 今朝七時前に前泊地である行者小屋を出て、赤岳〜横岳〜硫黄岳と歩き夏沢峠より本沢温泉まで下りてきた。
 湯をかぶり、そっと湯船に身体を沈めれば首筋の日焼け痕に湯が沁み、微かに疼いた。

 「あれ・・? 少し・・?」 或ることに気がついた。以前来た時には確か ・・。
 つん は前にも何回か本沢温泉に来ていて、内湯にも入っているが、ここの湯の香りには、もう少し強く鉄錆臭があった様な記憶があるが、今回は余り感じられられないなぁ〜。

 

 陽の落ちる前に外湯の露天風呂にも行ってみました。外湯の泉質は典型的な硫黄泉であり、硫黄岳の爆裂火口跡辺りから漂ってくる硫化水素臭と同じ匂いが漂ってきます。
 「ドブン」と飛び込めば、何十年か昔、小屋の長靴を履いて雪の露天に雪掻き用スコップを持って、浸かりに来たことなど思い出した。

   
 
 
 なお、本沢温泉の露天風呂は日本で最高所にある露天風呂だそうで、北アルプス最深部にある高天原温泉ほどでは無いものの、野趣溢れる風情は良いものだ。
 ところで、上の写真ですが、今回カメラマンが見つかりませんでしたので数年前に入湯した時のものを貼り付けておきました。 

     温泉は
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