水をくれ〜 白地山


 白地山の登山口に来たのは1ヶ月ぶりだろうか。 実は前回、この登山口に来て戸惑ったのである。
 登山口となる小広い駐車場のスペースは車で埋まっており、おまけに付近の駐車可能と思われる、道端全ての空き地が車でイッパイなのである。「あぁ〜〜竹の子取りの季節かぁ〜」 ・・・納得。そのうえ、登山道入口に長机が置かれ、脇の立看板に曰く、入山料 XXXX 円。「なぁなぁ〜んだ」「金を取るんだぁ〜」すごすごと引き揚げる つん だった。
 そういやぁ〜 竹の子取りには、白神岳の時も驚かされたっけ。この時期、北東北はどこの山へ行っても竹の子・竹の子なんだなぁ〜。 「ん ・・・・・・・・ ん」

 今日は前回の様なこともなく、無人の駐車場に無事駐車。おまけに、天気はピーカンの快晴ときている。暑くなりそうだ。
 これから登る白地山は十和田湖の展望台である。十和田湖の外輪山として聳える白地山への登山道は幾つかあるが、今回は一番高低差の少ない楽チン・コースと思われる鉛山峠からの入山だ。
 駐車場脇には上に十和田湖の描かれた鉛山峠園地附近案内図が環境庁・秋田県の名のもとにドーンと設置されている。早速登山靴に履き替え10:00 登山口を出発。

十和田湖の景観を独り占め
 登山道は良く整備されており歩きやすい、しばらく進むと道は木道となり穏やかに高度を稼いでいく。しかも晴天下、時おり陽射しの射し込む緑豊かな樹林帯の中を歩いて行くのは気持ちの良いものだ。
 鉛山の分岐を過ぎ更に進むと白雲亭展望台である。ここの休憩地から見る、十和田湖の景観は本当に素晴らしい。持参したペットボトルの緑茶をごくごくと喉を鳴らして飲む。 「ひゃ〜 おいし〜〜」

997mピークの分岐

十和田湖をバックに
 白雲亭展望台での休憩を終え、先に進むと幾分道も傾斜が増してきた。何回か折り返しながら登山道を進むとやがてミソナゲ峠の標識。
 「変な名前だなぁ〜」どんないわれがあるんだろうか。更に進むと997mピークに到着。この地点からの見晴らしも最高。このピーク十和田湖の展望台になっており、先日の山行で訪れた十和田山山頂などより展望が良い。
 設置されていたベンチにて大休憩をとったのは云うまでもない。

白地山湿原を行く

白地山 山頂到着
 997mピーク地点の分岐を左折すると、いよいよ白地山湿原の中を行くようになる。木道から見る湿原は乾燥の度合いが進んでいるようで草地化していた。花はないかとキョロキョロ見まわすが、木道沿いに咲くワタスゲの他は、僅かにウラジロヨウラク(ツリガネツツジ)とアカモノの花を見たのみだった。
 湿原内の幾つかの分岐点で、山頂方向を確認しながら先へ急ぐと登りらしい登りも無いままに12:00 山頂標識と三角点のある場所に着いた。
 「え〜ここが山頂」という大草原の真ん中の山頂である。さて、おむすび食べて、次はお茶〜と、 ・・・あれれれれ ・・・ お茶も、水も残り僅か「こりゃ〜大変だ」。
 ほんとにこの後、鉛山峠の登山口に戻り着く迄 「みず〜 水を〜」という状態となってしまった。反省 ・・ 反省・・。

白地山からの眺望

       山行
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