駒ヶ峰 を登る
毎週山行で靴の乾く暇なし



乗鞍岳・分岐標識

残雪も豊富だ
4週連続の山遊びになる。今日は先週八甲田・大岳から眺めた
南八甲田の山に登ろうとやってきた。

雪崩で崩壊した矢櫃(やびつ)橋を通過し、松次郎清水で
喉を潤した後、乗鞍岳への分岐点となる一ノ沢分岐までくると
左奥に大きな雪田が残っているのが見える。
雪田脇には水芭蕉やモミジカラマツの白い花が咲き誇っている。

これだけ残雪が多いと南八甲田では飲水には困らない。

それにしてもだんだん道の状態が悪くなってきた。
泥濘の道はだんだん水溜り状態となってきた。

湿原奥に駒ケ峰
水溜りに気をつけながら道端のチングルマなど見ながら
先に進むと、前方から二人連れのおじさん。

よく見ると長靴姿に手には姫竹(根曲竹)の筍を持っている。
挨拶すると「いやぁ〜これから先、道悪いよ〜」などと云うのである。

確かに水溜りを迂回するために根曲竹の笹原を暫し藪漕ぎし
通過しないと行けない箇所もでてきた。
そういえば今日は七月七日、七夕の日だ。雨の多い季節なんだ〜。

やがて右手にイワイチョウの咲く湿原脇に到着。
湿原の奥には横っ腹に残雪を抱いた駒ヶ峰がみえる。

それにしてもここまで来るうちに随分と登山靴に
水が滲み込んでしまった。少し靴から足を開放して
ふやけ掛かった爪先を陽射しの下に晒してあげようか。

駒ケ峰登山口

山頂直下からの展望
黄瀬沼への分岐を過ぎ更に進むと右に駒ヶ峰への分岐を示す
登山口に到着した。具体的なピークを定めずここまで歩いてきた
つん だったが、ここまでの道の悪さに辟易しかけていた。

この道では櫛ガ峰まではチト辛い、今日の目標点はこの駒ヶ峰にしよう。
・・・と云うことで、右に折れ駒ヶ峰を目指した。

しかし、これから先の登りも・・・・。
登山道は根曲竹を刈り払った斜面から始まっていた。

頭を刈られた笹竹は持ち前の生命力で中途半端の長さ迄
育っているのである。そして、これが非常に歩き難く
且つ、危険なのである。泥濘の火山灰土が付いた
登山靴の底と湾曲した根曲竹の相性は・・・
”スッテン・コロリン”と云う訳である。

おまけに、草刈機で斜めに刈り取られた切り口を上に
登山道の斜面に半ば起き上がった様な形でそれが在るもので
危なくてしょうがない。

駒ケ峰の三角点標識
やがて笹薮を抜出ると、いっきに展望が開けた。乗鞍岳が見える。
そして、乗鞍岳の裾には青い瞳の黄瀬沼が綺麗だ。
高度が上がると北八甲田の山並も顔を覗かせるようになってきた。

しかし辿り着いた駒ケ峰の山頂は木立に囲まれ展望は得られなかった。
登山道脇から汲み上げてきた八甲田の清水を「グィ〜」と飲み乾した。


      山行
一覧