ひと月ぶりの八甲田
八甲田山・大岳



ツノハシバミの実
ひと月ぶりに大岳を登ってきた。今夏は3ヶ月連続で大岳に登頂している。今回も恒例となった酸ヶ湯からの入山・山行である。酸ヶ湯の大駐車場に車を停め、直ぐに山道に入った。しばらく歩き道の右手の木立の中に懐かしいものを見つけた。その小木は細い枝先に重そうに実をつけていた。角榛(ツノハシバミ)の実である。
掌にのせた木の実をよく見ると、くちばしのような形をしている。チクチクする上皮を剥いで殻を取出し中のナッツを生食してみると懐かしい野生の味がした。

仙人岱で水を汲み山道を辿って行く。道脇に咲くギボウシの青紫とキリンソウの黄が目につく。秋は直ぐそこまで来ているようだが今日は真夏を思わせる陽射しだ。

南八甲田の山並

子供達で埋め尽された山頂
先程から私の前後に多くの子供たちが歩いている。地元の中学生らしい。八月末の金曜日に実施している学校の集団登山に鉢合せしたようだ。樹林帯を抜け出し大きく開けた展望に子供たちから歓声があがっている。
鏡沼を過ぎて、ふりかえり見る南八甲田の山並はゆったり伸びやかだった。大岳山頂も近い。

 下毛無岱を俯瞰する
子供達に埋め尽された山頂をスルリと通過し再び静寂のなか毛無岱に向った。上毛無岱より下毛無岱に下りる。木製階段より見る湿原中の池塘は青き瞳のようでいつ見ても美しい。晩夏の風を受けながら私は酸ヶ湯に向かって駆け下りて行った。

       山行
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