右回りで登る八甲田山
ムシカリ咲く |
チングルマ |
六月も中旬となった。そう、雨の季節なのである。雨の季節は花の季節の始まりでもあり、岩木山に続き連日の山行である。 八甲田山(大岳)は去年の秋に登って以来である。実は今日、登山口となる酸ケ湯に来るまでは八甲田は八甲田でも南八甲田(国道を隔て南側に広がる山域)に入山しようと思っていた。しかし、この天気である。去年南八甲田の駒ヶ峰への悪路で懲りていた つん は迷うことなく、北八甲田を選択したわけである。 しかし、いつも酸ケ湯→仙人岱→大岳→上毛無岱→下毛無岱→酸ケ湯の左回りに周遊するコースでは芸が無く飽きるので、今日は気分を変えて逆コースで周遊することにした。 酸ケ湯の駐車場に車を置き出発、湯坂を登っていく。酸ケ湯温泉の屋根を返り見ながらユックリ登っていく。やがて道は平坦となり所々にムシカリ(オオカメノキ)の白い花が咲いている。 ブナの樹林の中、先を急ぐと木造階段が・・・。急な階段を上り、暫し林間を行くといよいよ下毛無岱の湿原である。 |
大きく開けた湿原に出た。チングルマの花の盛りである。本来であれば青空の下で、この花園を見たいものだと思ったがあいにくの空模様、霧の中での鑑賞となった。 しかし天気の悪さが幸いしてか、いつも人いっぱいの毛無岱の湿原でだぁ〜れにも会わない。 下毛無岱から急勾配の木造階段を登っていく。階段の途中で振返りみる池糖が綺麗だ。そして、到着した上毛無岱は更に花イッパイの世界だった。 |
ミネズオウ |
大岳山頂にて |
上毛無岱の木道よりオオシラビソの林にはいると同時に大粒の雨が落ちてきた。雨具を身につけ、雨と汗で濡れた体を時々タオルで拭いながら登る。 しかしこの道、意外と急だなぁ〜。オオシラビソの樹間から砂礫の道へ抜け出し、穏やかな道を暫く行くと、小雨の中に避難小屋と人影が見えてきた。 避難小屋と云うには、あまりにも立派な小屋の中で暫し雨模様を窺がいながら休憩。天気もこれ以上悪化しそうにないので出発、いよいよ大岳の登りに掛かる。 途中で雨も霧雨状になるが周辺はまあぁ〜白の世界で岩礫帯に咲くミネズオウなども露に濡れ寒そうに佇んでいた。白い湿潤の頂上を通過(13時半頃)し、いっきに下山に掛かった。残雪豊富な八甲田山、雪田踏んで登山口の酸ケ湯温泉目指し駆け下りていった。 |
雪田を踏んで