赤 岳
通い慣れたる南八ツ
京浜地域に住む人達にとって、八ガ岳は週末雪山登山の 格好の場となっているのではないだろうか。 つん も昔は毎月のように入山していた時期がある。 |
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陽が射してきた |
やはり昨晩は少し飲み過ぎて しまったようだ。 昨日北沢を歩いていた時から 時折小雪が舞っていたが、 夜になってから また少し積もったようだ。 先行者のトレースは見られない。 左手の硫黄から横岳への稜線に 朝の陽が射してきた。 |
霧氷を前景とした 中岳〜阿弥陀岳の景観 |
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行者小屋まで来て文三郎道か 地蔵尾根で登ろうか少し迷った。 朝陽の当たった阿弥陀岳の姿に ハッとし文三郎道を選んだ。 岳樺についた霧氷が素晴らしい。 新雪に自らの足跡を 付けながら歩いていくのは 実に気持ち良いものだ。 |
横岳方面 稜線 |
阿弥陀岳を望む |
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分岐にて |
高度も上がり阿弥陀岳の眺めも なかなかのものである。 中岳との分岐に到着。 道標には海老の尻尾が みごとに成長し着いていた。 休憩をとり寛ぐうちに下から何人かの 登山者が上がって来た。 |
いよいよ、山頂に向けて出発である。 雪と岩のミックスをアイゼンを効かせて 登攀する。 12月初旬としては多い積雪量のため 取付けてある鎖は団子状態で 凍りついている。 途中で振り返り見ると阿弥陀岳が幾分 低く成ったかと感じられるようになり 更に高度の上がったことが分かる。 |
山頂めざして |
富士山も綺麗だ |
最後の一登りで山頂の祠の前に出た。 山頂標識も、赤岳頂上小屋も雪で 真白である。小屋の脇には先程の 登山者が風を避けるため張付いている。 今朝は寒さは厳しいものの天気は良く 素晴らしい眺望である。 横岳から硫黄岳への稜線、東、西 天狗岳や蓼科山まで連なる北八ツの山々 阿弥陀岳背後の南アルプスの 山並みも思いのままの展望である。 |
八ガ岳のパノラマを背景に |
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赤岳山頂からは地蔵の頭へ下りた。 地蔵尾根を下り、南沢を使って美濃戸へ戻った。 一筋のトレースを踏んで 今回も余り人に会わず、比較的静かな山行ができた。 やはり八ガ岳はクリスマス近くから正月過ぎまでは 避けたほうが良いような気がする。 一昨々年の正月休み、年越し山行としては五年ぶりに南八ツに入った。 阿弥陀岳から縦走したが登山者の後姿ばかり見ていた様な気がする。 |