矢筈山・女体山の詩
(789m)  2004.1.31
a Song of Mt.Yahazu and Nyotai

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絨緞(じゅうたん)の道
出発時間を 遅らせて 散歩気分の 矢筈(やはず)
大窪寺への 入り口で 帰り寄ってと 飴くれる
境内からが 登山口 結願の札 赤く揺れ
丸木を埋めた 階段で 溝も作って ひと工夫
落ち葉の道は 歩き良く まるでジュウタン 踏むようだ
矢筈山付近の地図
→いつもガイド
女体山の 中腹を 横切り広い 道にでる
矢筈山への 取りつきは 立って登れぬ 急な坂
日和(ひより)続きの 昨日今日 低い山だと 馬鹿にする
ところが木陰 北面は 残雪凍り 足をとる
低い低いと 舐めんなと 断崖絶壁 牙をむく
行く手を阻む雪道
遥か昔に 一度来た 30余年 春のこと
あの()と越えた この岩や 口ずさんでた 四季の歌
思えば(ほの)か 蘇える ゆらいだ髪の 香りまで
遠くに(かす)む 瀬戸の海 あの娘住んでた 小豆島
「彼方より ときめき今に 蘇えり」
雲間の青空
矢筈山頂で
頂上広く 雪もあり
男八人 (にぎ)やかに
空も次第に 晴れてきて
見下ろす鹿庭(かにわ) 拓けゆく
もと来た道を 引き返し 鳥居くぐって 女体山
山頂北側 切りたって 雪は凍りて 近づけず
細い手摺(てすり)も 歪んでる 大きな岩が 座ってる
石碑にかすむ 由来の記 読み取れずして 人に聞く
女体山の雪道
……不義を犯した 公家の()が 京を追われて 志度の浦
情けの熱き 庄屋いて 一生面倒 見たと言う
恩義に報い 死してのち 祈らば雨を 降らせたり
村人 (ほこら)  移動して 矢筈の東 峰に建て
女体神社を (まつ)りしが  その名残りて 今もなお
駐車場から望む女体山
女体山山頂
丸木の階段
若い夫婦が 子を連れて 腰を下ろして 休んでる
大きな瞳の 男の子 黄色いマフラー 似合ってた
軽く踏んでた 矢筈山 結構時間 潰してる
丸木作りの 階段を 千六百も 数えしか
温泉に入り そばを食い 馬鹿な話に 花が咲く
「舐めていた  讃岐矢筈に 舐められる」
高仙山から矢筈山を望む

高仙山から矢筈山を望む
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