子持ち権現・瓶ケ森・西黒森山の詩
(1896m)  2000.8.27
子持ち権現
瓶ケ森付近の地図
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鎖のある急坂
子持ち権現での記念撮影
氷見二千石原(ひみにせんごくばら)
寒風山の 林道は 山が崩れて 通れない
長沢ダムの 道端に 野猿1匹 お出迎え
冒険好きか チビッ子め 木によじ登り (まばた)けり
よさこい峠に あいさつし 瓶ケ森(かめがもり)へと 道急ぐ
駐車場には テント()つ 静かな夜を 過ごしたか
子持ち権現(ごんげん) 尾根づたい とんがり帽子の 石の山
八十メートル 八十度 (われ)登らずに 待つはずが
カメラ背負いて 挑戦す 太い鎖を 握りしめ 
岩のくぼみに 足をかけ 一歩一歩 ゆっくりと
ついに権現 征服す やれば出来るぞ 何事も!
(あかし)に写真 撮るだけで のんびり(なが)む 暇もない
くだりに足を 滑らせて カメラのレンズ ヒビ入る
瓶ケ森には 男山
少し離れて 女山
道の真中 ガマ蛙
どっしり構え とうせんぼ
氷見二千石原(ひみにせんごく) 名に恥じぬ
熊笹一面 広がれり
「石鎚や (きぬ)もまとわず 素顔みせ」
石槌山を望む
瓶ケ森頂上での記念撮影
ジグザグの道を見下ろす
西黒森山の頂で記念撮影
瓶ケ森(かめ)のヒュッテに 泊るなら 夜は石鎚 かかる月
日の出雲海 撮りながら 山の香りに 包まれて
ひと月くらい 過ごしたい 地球の声が 聞けるかも
高知 徳島 松山と 色々グループ 登りくる
我等3人 新米で ベテラン達に 先(ゆず)
「靴の(ひも) 締めるふりして 美女チラリ」
瓶ケ森でも 休まずに 西黒森へ 道たどる
結構急で じぐざぐだ 紫色の 山野草
目に焼き付けて 先急ぐ 谷間に(かえで) 青々と
四国三郎 吉野川 このせせらぎが 源流地
西黒森の 峰近く 急な坂道 一直線 
笹に(つか)まり 登りける 滑り出したら 止まるまい
数百メートル 谷底に (すご)いジャンプが 楽しめる?
記念撮影 そこそこに やっと弁当 ありつける
1・5リッター 持って来た お茶もすっかり 飲み干せり
子持ちに(かめ)に 西黒の 三つの山を やっつける
中村市から 来たと言う いがぐり頭の 若者は
四国百山 征服は 祖谷の(あた)りで 済むという
子持ち権現
寒風山への 林道も 改修終わり 検査のみ
駐車場へは 汗だくだ 空と地面の 熱こもる
車提供 社長さん あだ名「車長」で 名運転
記録係の 「書記」さんも さすが緻密(ちみつ)な 設計士
我輩(わがはい)何も しないから 「会長」の名を もらいけり
車長も運転 馴れて来て 曲がりくねった 山道も
疲れも見せず すいすいと 横で我輩 ついこっくり
新米(しんまい)に 山が呼んでる また来いや」
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