砲弾狛犬(1) 〜 大戸神社(川崎市中原区下小田中)
狛犬といえば;
 色々な形で玉を持ったり、乗ったり、抱えたり…
 様々な姿の子獅子、複数の子獅子を連れたり…
 牡丹を添えたり、くわえたり…

そんな中、ひときわ異彩を放っているのが、ここで紹介する砲弾狛犬!
そうです、何と砲弾を抱えているのです!
そんな狛犬が横浜市と川崎市に2対ずついます。

これらは全て日露戦争の戦勝記念として奉納されたものです。
各地に日露戦争の戦勝記念狛犬は少なくありませんが、砲弾を持ったものはこの地
以外では無いのではないでしょうか。

江戸タイプの狛犬。バランスとしては上半身が大きく、くちびるの厚いタイプ。
阿吽とも砲弾を抱えています。
その砲弾には「日露戦捷紀念」と刻まれています。
また、ごらんのように砲弾の下部には金属の輪がはめ込まれています。

この村から日露戦争へ参加し、凱旋した人達による奉納です。

左右の台座には、それぞれ6名ずつ
計12名の名前が刻まれています。

住 所
 神奈川県川崎市中原区下小田中1-2
建立年
 明治40年10月吉日
石 工
 神地 松原延大
奉 納
 日露戦捷紀念
 當村兵士有志連名 12名記載アリ