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2004.10.19 第44号 吉川久美子
知人を訪ねて鹿児島へ行き、狛犬めぐりをしてきました。
鹿児島空港へ向け車で走っていた時、道路際の階段に石のような者を見つけ、急ぎ見に行きました。
先代さんも手厚く置いてくれる素敵な小さな神社でした。
菅原神社(鹿児島市清水町)
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2004.12.18 第45号 大野久美子
古さなら負けない。紀元前八世紀頃の作とされるイスタンブール考古学博物館のPortal Lion。
玄関のライオンとでも訳すのか、トルコの遺跡の建物の一部であったものを移築したため、胴体の後ろ部分は片面しかないが、狛犬のルーツの獅子かも知れない。
壮大な石文化を味わいたい方にシルクロードの終点の国トルコはお勧めです。
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2005.4.28 第47号 青山好一
文政三年(1820)の狛犬一対。
市川市行徳・日枝神社境内の高塀の中にある。
狛研の名を出し特別拝観が許された。
阿吽とも前足が左右欠落している「お手上げ」のポーズで、この時代のものに多く見られるとは円丈師匠の解説。両眼の黒白の着色が印象的である。
(市川市相ノ川一)
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2005.6.28 第48号 山田俊春
三峯神社の神使であるオオカミは火難や盗難を除け、畑を荒らす猪や鹿などから作物を守り、そして狐付きには特に効き目が有ったと云われていたようです。
御祈祷の後、持ち帰るオオカミのお札や神前や参道に建立されたオオカミは殆ど蹲踞の姿勢であり、この足を上げたオオカミの像は極めて珍しいものです。
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2005.8.24 第49号 福田博通
前号「大国主命の大兔」を参照下さい。
その大兔とペアで優勝し、前号では掲載できなかった写真がこれ。
大津の三井寺の別当だった三尾神社の兔です。
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2005.10.24 第50号 青山好一
千葉県市川市大町にある日枝神社の二子狛犬で、明治17年10月寄進、名工小林治兵衛の四代の作です。
堂々とした台石で全長二メートルに及び、全面に邨内安全、大願成就とある。
石工については本紙9、10号に円丈師の解説があります。
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2005.12.6 第51号 深澤豊明
阿由葉編集長に写真を託された「山梨県中巨摩郡の深沢さんからの祖父と父親の作品です。」というものが出品されました。
建岡神社(山梨県北杜市長坂町大八田)へ昭和8年に建立された、私の父と祖父の作品です。両親と楽しく遊んでいる子獅子の微笑ましさと、夫婦一対の円満さが伝わってきます。
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2006.2.23 第52号 篠島 寛
冬支度で蓑を着せて貰った福井の狛犬
冬支度が始まった北陸地方の狛犬の一風景。
当地方は、毎年冬季を迎えるに際し、雪害から神殿、拝殿そして狛犬などを守るため、各氏神さんは雪囲いをして冬に備えます。
健速神社(福井県大野市下唯野十三)
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2006.6.23 第54号 大野久美子
草むらにいたトラ
社殿の横の草むらに潜む。
すくっと立つしなやかな姿体に背中の筋肉。
縞はないが確かに虎だ。
大きな眼は不思議な愛嬌がある。
五反田・雉子(きじ)神社。
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2006.8.29 第55号 篠島 寛
四国八十八ヶ所巡礼での一枚
宝暦12年(1762)9月12日奉献。
眺めていると思わず笑いが噴出しそうな愛嬌十分な狛犬で、年輪を感じさせます。
大麻比古神社(鳴門市大麻町坂東字広塚十三)
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2006.10.26 第56号 青山好一
未調査だった神域内ある狛犬。
台石に天明八年十二月小松川金子佐兵衛養女きえ、久世様家中平手喜兵衛祷祈とある。
この狛犬は、互いにその姿を見ることが出来ない位置にある。
香取神社(江戸川区東葛西42-34)
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2006.12.6 第57号 竹下克美
漁師町にある狛犬らしく、豆絞りのねじり鉢巻をしいています。
これで止めれば名品だったのに、可愛がられ過ぎたのか顔中に彩色。
お笑い系狛犬になってしまいました。
天保七年建立。
八坂神社(千葉県富津市青木)
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2007.2.22 第58号 鷲 嘉
船橋市内67対調査のうち一対阿形。
獅子山から見下ろす姿は今にでも動き出すのではないかと思わせるユニークなもの。
これまでにないアンバランスな顔に味がある。
愛嬌で神護り。昭和3年建立。
春日神社(船橋市西船橋)
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2007.4.26 第59号 平塚 胖
元は参道にあって威厳を放っていたと思われるが、現在は本殿裏の土手に追いやられた(遺棄)模様。
全く可愛そうな狛犬である。
土手の上にある出羽三山の碑を守護しているのだろうか?
七百余所神社(千葉県八千代市村上字宮内)
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2007.6.22 第60号 久保田和幸
一つの台座に阿吽が乗った珍しい狛犬。
実はこれ、市姫神社にいたもの。
昭和31年の魚津大火で焼け出され、この魚津神社に居候している狛犬です。
魚津神社(富山県魚津市中央一丁目)
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2007.8.30 第61号 阿由葉郁夫
石工銘が英語の狛犬
日本で唯一の外国人石工・エリフィーさんが彫った狛犬。江戸両子獅子タイプで、台座には建立年明治四十四年三月、石工は高橋長蔵と刻まれています。また、沢山刻まれた寄附者の中には小泉前首相の父である小泉又次郎の名もあります。
神明社(横須賀市深田台40)
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2007.10.22 第62号 山崎 衛
青森県の十和田湖畔にある乙女の像への通り道にある十和田神社で出会った狛犬です。
ここには三対の狛犬がいましたが、これはその内一番古いもの。
大正12年の建立で、拝殿前にいます。雨のせいもあってか、ちょっと赤っぽい色(塗装かも知れない)で、まるで陶器製のように見えました。尻尾の形と台座の紋様が特徴です。
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2007.12.19 第63号 石田信男
7月16日に発生した中越沖地震。
「今月の一枚」で、石田さんが柏崎神社(新潟県柏崎市中浜1-6)の狛犬の被害状況を伝えてくれました。
この地震で神社、仏閣も大きな被害を受けた。
柏崎神社の狛犬たちも参道から外れた場に散乱したり、仮設設置されていた。
社殿の修復とともに早く元々いた場に返してあげたいと願う。
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2008.2.21 第64号 小川文雄)
奧州一の宮「塩竃神社」の境外末社の一つ、御釜神社を訪ねてみました。
小さな社殿にお似合いの小型の狛犬が、少ない参拝者を睨むように鎮座していました。
狛犬とは思えない『目』と、足を突っ張り孤独に耐えている姿が印象的でした。
(宮城県塩竃市本町6-1)
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2008.4.21 第65号 大野久美子
ただの石か?狛犬か?
区別が難しいところですが、コレは狛犬です。
小型でくり抜きのない肥前狛犬。
佐賀市はで最古です。寛文七年(1667)。
伊勢神社。
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