第1回フィールドワーク

浅草・向島周辺の狛犬をたずねる 〜 平成9年4月29日、6月1日

初めてのフィールドワークは予想を超える参加申込に、2回に分けて行われた。
集合は浅草神社。1回目71名、2回目67名の参加。
円丈師匠、しん平師匠、小田原丈さんが案内人。
浅草では、浅草神社の3対(写真下)の他、浅草寺周辺・大黒天堂 延宝3年の江戸はじめ等を見る。

天保7年 石工 象潟町大岩 田町分三郎
奉納は大工虎五郎

昭和38年 拝殿前のブロンズ尾立
浅草神社社殿復元記念

先代江戸はじめ
1700年代の作か?
次は歩いて向島へ。牛島神社。
文政10年の獅子山が素晴らしい。
写真下の3対の他、石勝・昭和3年の招魂社系がある。
また、安政6年の狛牛も見逃せない。

文政10年 東都彫工 伊奈庄次郎正継

文化8年 石工 和泉屋平吉

享保14 江戸はじめ
最後は三囲神社。
ここも狛犬的にとても面白いところです。
最初に迎えてくれる延享2年の江戸尾立は、なかなかに立派な出来、牙が素晴らしい。
末社大黒天前のはじめは延宝7年で、区最古。足座に銘がある。
そして一番の人気は円丈師匠が名づけた「談志狛犬」!思わずうなずき、笑ってしまう。
また、そこには小さな明和3年の江戸尾立もいる。
この末社は普通は中へ入れないが、このツアーのために特別に開放していただいた。

延享2年 石工 和泉屋太郎介

延宝7年

陶器製談志狛犬
この後、少し遅くなったが、近くの「魚さ」にて昼食。
そして「おもしろ狛犬講座」
皆さんに喜んでいただき、初のフィールドワークは大成功のうちにお開きとなった。