編集長お見事! 〜神奈川2番目に古い狛犬発見
三遊亭 円丈
イヤイヤ、やりました。
なーんと阿由葉編集長が、神奈川第2位の古い参道狛犬を発見。
長後天満宮(藤沢市長後)貞享3年(1685)の狛犬(鎌倉の鶴岡八幡宮が、第一位)。
と言っても市の文化財です。
じゃあ、発見じゃねーだろう?そーおもうのがシロウト。
大体、市の文化財は実際、外へ情報が流れない!だから殆ど探せません。
だから発見です。
これに似た話があって、四国の徳島市新町「三島神社」に鎌倉時代承久3年(1221)の狛犬のことが石仏関係の本に書いてあった。
しかし、その狛犬は砂岩質。そんなに 700 年ももつ?
しかも形はかまえ獅子タイプ。どうも1800年代あたりの狛犬の再造立物に思えてしょうがない。
そこで高知県で長年参道狛犬を調べている佐々木公子氏にどんな狛犬なのか、問い合わせたところ、なんと「20年間、四国の狛犬を調べているがチッとも知りませんでした。有り難う!」と礼状を頂いたのです。実はこれも市の文化財でした。

県や国の文化財ならなんとか探せるが、これが市の文化財になると日本全国の5〜6千ある市町村の教育委員会に一件ずつ問い合わせるしかない。これが現実なのです。

そこでこの研究会は、そう言う情報ギャップを埋めるデータ・ベースになりたい!
そう願っています。
ですから会員の皆さんの中で市の文化財に指定されている狛犬や変わった神使の情報は、ぜひ教えてください。
まだまだ大半の狛犬のことを知らないのです。
ではいい狛犬にであえますように… Good Luck !!

三遊亭円丈 1997年 第3号より

長後天満宮の狛犬については、こちらをご覧下さい。
1997年当時はこの狛犬が神奈川県第2位の古さでしたが、現在(2008年1月)では神奈川県内に1600年代の狛犬を
5対確認しており、古さ的には第4位です。
また、頻発する盗難の心配からか、現在この狛犬はこのように
見ることは出来ません。(阿由葉 記)