芝・鹿島神社の狛犬たち

芝の鹿島神社へ寄ってみました。
長い間工事中で、社殿脇の狭い敷地に移され置かれていた2対と1体の狛犬の行方が気になって
いましたが…
神社は昨秋完成したようです。

几号狛犬は拝殿前に据えられていて一安心。
残念ながら台座の銘は判読不可。
しかし、江戸後期の作と思われます。
その歴史は調べていませんが、戦災か火災か…小松石の狛犬が火にあぶられた特有の黒い色が残って
います。
残念ながら1体残っていた「江戸名所図会」に描かれていたと思われる<江戸尾立狛犬>は見当たり
ませんでした。
駅から神社へ向かうと、参道(?)は裏から横、そして正面へと導かれます。
その社殿裏の角に、この狛犬がいます。
傷みのひどかった「背中合わせの獅子山」、これも姿を消していましたが、それとそっくりなコピーが
平成18年11月に建立されていました。
他にはないユニークなものです。
元々のものもそれほど古いものではなかったようですが、こうして復元されることはうれしいことです。
2007年第63号より
写真/文:阿由葉