On 31th July, 1998
大学で暫く時間を潰し、バスでAllesley Clinicへ向かった。pool medow
で17番に乗り換えて30分くらいである。バスには慣れてきた。Allesleyで
降りてあたりを見渡すが、それらしい建物はない。少し不安になる。どう
みても町の診療所しかない。後ろにも、横にも高い建物はない。どうやら
ここらしい。
連絡を受けているらしく、席で待つように言われた。待つ間に、続々と妊婦
が集まってくる。大学で見かけた先生もいる。やはりここらしい。待つこと
1時間、やっと妻の順番がきた。やはりNHSだ。
中に入ると、midwifeと呼ばれる女性の先生がやさしく向かえてくれた。
問診、血圧、心音と、産婦人科らしい仕事ぶりに少し安心した。
ここで産むのかと質問すると、別の病院があるらしい。親切にも、すぐに
8/3(MON)のアポイントをとってくれた。紹介状を書いてくれた。NHSもなか
なかである。後でわかったのであるが、大きい病院には、GPの紹介状が
いるらしく、Helth Centerの先生は、専門ではないため、自分のClinicの
Midwifeを紹介してくれたらしい。すばらしい先生である。Thank you, Dr.SHIELD.
On 3rd August, 1998
月曜日の朝、Walsgrave Hospitalに向かった。今日はPre-schoolの初日
であるが、こちらの方が勉強になるだろう。
Rail Stationから20分ほどで、病院が見えてきた。今度は総合病院だ。やっと
ここまで辿り着いた。バスを降りてAnte-Natal Clinicを探した。看板はない。
Womenの病棟で聞いて、やっと見つかった。AnteはBefore、NatalはBirthと
いう意味だと初めてわかった。なんてわかりやすいんだ。
待つ合い室には、夫婦で来ている人が多い。平日であることを考えると、日本
では信じられない光景である。待つこと30分、今度は早い。待つことに慣れて
きたらしい。Midwifeが暖かく、我々を向かえてくれた。
問診は困難を極めた。英和辞典を持っていって助かった。先生が、自ら引き
ながら丁寧に質問してくれた。忍耐強い先生でよかった。私だったら、全部NO
にマークするだろう。
先生と助手が、妻のお腹の小ささから、予定日は2月だと言ってきた。日本では
12月31日であった。出発準備の大変さと、英国に来てからろくなものを食べて
いないからかと不安になった。しかし、英国女性のお腹の大きさと比べてのもの
であった。頭の大きさで判断するのだと妻が教えてくれた。SCANの結果は、
1月初めであって、それ程ズレはなく安心した。
NHSの特徴に、待ち時間が長いということの他に、医学生の実習も兼ねている
ということが挙げられる。妻の場合も、日本なら10分のSCANが、助手が医学生
に教えながら15分、助手の診察に15分、先生の確認に10分と、妻もうんざり
する位の時間であった。Any way、子供は順調らしい。性別はまだわからない。
予定日は1月5日だ。New Year Babyだ。
次の予定を聞き、病院を後にした。もちろん、無料である。病院に関しては、事
がうまく運んでいる。これなら、なんとかなりそうだ。
つづく