On 30th July, 1998
英国滞在中の最大のイベントが妻の出産である。何事よりも先に取り
組まなければならない。早速、ロンドンの日本人病院の相談した。
コベントリには日本人環境がないので、現地でGP(Family doctor)を
登録し、相談するしかないという結論だった。
妻に少し湿疹があったので、日本人クリニックへ行ってみることにした。
Cityの近くにある。タクシーで行くことにしよう。
中に入ると日本の病院と同じだ。設備はあまりなさそうだ。大きい病気
になったら、現地でかかるしかなさそうかな。30分程で妻の順番がきた、
日本人医師である。数分、a few minutesで妻が出てきた。表情がさえな
い。というよりあきれ顔だ。期待外れの診察と、市販の薬を買うようにと
いうことであった。診察料は、30GBP、7000円である。What?
この件で、ある意味、吹っ切れた気持ちでコベントリに向かうことができた。
バイバイ、日本の病院である。
On 30th July, 1998
コベントリに着いて、まず学校にいった。妻の湿疹のこともあったので、
大学のHelth Centerにいった。よくわからないが、GPに登録しないと診察
はできないということであった。大学でGP登録すれば大丈夫だろう。
言われるがままに、書類を記入し、血圧を測った。書類の中に専門用語
があったが、日本語の注書きをくれた。やさしい大学である。
結局、明日の朝来なさいということであった。そこで、妊娠のことも先生に
相談しなさいということであった。NHS(National Helth Service)も悪くない。
ひとまず、ほっとして家路についた。
On 31th July, 1998
明朝、10.00にHelth Centerに着いた。椅子で待つこと1時間。やっと妻の
順番がきた。NHSらしい。湿疹の診察は簡単に終了し、処方箋を書いてく
れた。薬局で買うらしい。妊娠のことを相談した。何か月か、予定日はなど
を聞かれたが、どうも専門ではないらしい。我々の困った様子を見て、
手紙を書いてくれた。
外で待っていると、看護婦が午後の予定を聞いてきた。もちろん、OKで
ある。Midwifeのいる病院を紹介してくれ、予約までとってくれた。やさしい
人々である。Allesley Clinicの場所と行き方を教えてもらって、Helth Center
を後にした。あれ、お金は? 無料である。NHSはすべて無料である。
まさに、「ゆりかごから墓場まで」である。NHSも悪くない。
病院に関して、少し先が明るくなった。
つづく
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